レトルトカレー最強と噂の明治「銀座チーズカリー」は、やっぱりうまかった
高級路線のレトルトカレー 明治「銀座チーズカリー」
週末は実家に帰ってたんですが、お土産に明治「銀座チーズカリー」を持たされました。
レトルトカレーでは、最強の一角を占めるという評判の明治「銀座カリー」の中でも評判のいい「銀座チーズカリー」。辛さは、バランスがいいという中辛。
……ということを、食べる前に調べて知る僕(笑)。
ちなみに、レトルトカレー三強は、「銀座カリー」、「咖喱屋カレー」、「LEE」だそうですよ。
「銀座カリー」シリーズは、昭和5年に発売された「キンケイ・ギンザカリー」の復刻版。昭和初期、憧れの銀座モダンの世界を一皿にこめました。
出典: 銀座カリーとは | 明治
昭和5年にレトルトカレーがあったのかと誤解してしまいそうですが、キンケイという会社が出していた「ギンザカレー」はカレーの素。昭和28年に、明治はキンケイと業務提携。明治キンケイとしてカレー事業を展開していたのだとか。
「銀座カリー」シリーズは1個300円前後とレトルトカレーとしては高級路線なので、カレーが贅沢品だった昭和初期の、カレーに対する憧憬のようなものを纏わせようということなんでしょうね。
憧れられるにふさわしいお味なんでしょうか?
早速試食
早速開封。内袋の「あんぱんおくれは一個から」、これは昭和初期のかるたからの引用なんでしょうか?
開封して電子レンジで温めるのでもいいのですが、むらなく温めたかったので湯煎をすることに。
「5分間待つのだぞ」。お腹が空いて早めに切り上げそうになるのをこらえます。
お皿に盛ってみると、モッツァレラチーズが筋状に入っているのが確認できました。しかし、高級レトルトカレーといえども、具がゴロゴロというわけにはいかないようです。ルーはドミグラスソースをベースにした濃い褐色で、シチューのようでもあります。
ルーはトロっとして水っぽくなく、長時間煮込んで作ったような雰囲気を漂わせています。
<小芝居>
さて、試食。……パクッ。
ッ!? こ、これは深い。コクが深いぞ!
そして、まろやか。どこまでも、まろやか。
こんなレトルトカレーが、……こんなレトルトカレーがあっていいものか!
これは、レトルトカレーの形を借りた、洋食屋に違いない。
洋食に憧れた祖父が店をおこし、孫の代まで大事に暖簾を守ってきた洋食屋さんが入っているに違いない。
そして、少し遅れて辛さが来た! これは上品だ! スパイス由来の上品な辛さだ!
旨味が特徴の「銀座チーズカリー」だから、これぐらいの辛さがちょうどだ!
前評判に
フヒョオッ!←バカ 今度は核心のチーズ部分が来た!
チーズ部分は甘みとともにコクが一段と深まって、飲み込むのがもったいない!
口にためたまま外出し、時間を置いて自分を追い込んでから、いい頃合いで飲み込みたいぐらいのコクだ!
固形物は牛肉。そして玉ねぎだ。牛肉と玉ねぎを残して、あとはトロトロのルーのみだ。
玉ねぎは意外にもシャキシャキとした歯ごたえで、存在感を示してくる!
そんな小芝居をしているうちに、あっという間に完食し切ってしまった!
もらってきた二つのうち、残りの一つに熱い視線を送ってしまう! ダメだ、残りは奥さんに取っておかないと後で死なされる。
悪いことに、炊きたてのご飯がまだ1.5合分ぐらい残っている。
どうしよう。死なされるのを覚悟でいってしまうか。
</小芝居>
全体としては、評判のいい洋食屋で出てくるコッテリ系のカレーをほうふつとさせるお味ですね。
普段は100円を切るようなレトルトカレーに親しんでいますが、低価格のレトルトカレーとは、やはりおいしさが段違い。
ちょっと贅沢なカレーを手軽に食べたいときには、これを選んでおけば間違いないですよ!