チキンラーメン…まずくはないけど、うまいってほどでもない。
チキンラーメンと言えばインスタントラーメンの元祖である。
チキンラーメンがなければ現代に袋麺やカップ麺が存在していなかったかもしれない。
まさに革命児であり、庶民にとっては非常にありがたい存在なのだ。
しかしこのチキンラーメン、正直美味しくない。
かといって別に不味いとは思わない。
美味しいか不味いかという2択を迫られても「どっちでもない」と答える。
昔パワフル高校時代に「男はデジタルじゃ」とおやじに言われたが、こればかりはデジタルにはなれない。
中間だ、ウマイとマズイどっちでもない…何とも言えない味なのだ。
なぜ即席めんの世界で生き残っていられるのかと考えることすらある。
そんな何とも言えないチキンラーメンなのだが、しかしときどき無性に食べたくなることがある。
皆さんももしかしたら経験したことがあるのではないだろうか。
「チキンラーメン食べたいなあ」という感覚に陥ったことが。
私の場合、半年に一回くらいのペースで無性にチキンラーメンを食べたくなることがある。
そしてその時期が来ると毎度のごとく「もしかしたら美味しいんじゃないか」という謎の期待が湧いてくる。
それが2016年2月15日に訪れた。
元祖鶏ガラチキンラーメンだ。
すぐおいしい、すごくおいしい…らしい。
蓋を開けるとチキンラーメンならではの鶏ガラスープの臭いが立ち込める。
臭いだけで言えばチキンラーメンはカップ麺の中でも最強クラスだ。
この調子だと、もしかしたら、もしかしたら美味しくなっているかもしれない。
そう思って麺の口に運ぶ。
あ、あの味だ。
塩辛い鶏ガラ味…これでチキンラーメンの説明がつく。
決してまずくはない。
しかし「うめえええええええ」とはならない。
まずくはないけどおいしいとも思えない…どっちでもないのが私にとってのチキンラーメンなのだ。
しかしチキンラーメンには信頼感と安心感がある。
ジャンプで例えるならこち亀。
マガジンで例えるならはじめの一歩。
漫画サンデーで例えるなら静かなるドン。
チャンピオンで例えるならバキシリーズ。
これらの漫画は雑誌に載っていればそれだけで安心感があり、これからもたぶん続くだろうという信頼感がある。
チキンラーメンは長寿漫画と一緒なのだ。
諸行無常のラーメン業界で生き残ってきたチキンラーメンは、陳列棚に並べられていると安心感があり、実績という信頼感があるのだ。
ジャンプで両津の顔が見られなれば寂しく感じるだろうが、チキンラーメンも同様で、即席めんの世界からチキンラーメンが消えたら寂しい。
そう、チキンラーメンとは単純な食べ物ではない。
最早、そういう存在なのだ。
きっと信頼と安心を感じるために半年に一回くらいのペースで食べたくなるのだ。
ありがとう、元祖即席めんチキンラーメン。
でも山で食うチキンラーメンは 美味しさに補正が掛かるよね。
おしまい。