河原一郎
2016年2月15日13時54分
自民党の松村祥史参院議員(熊本選挙区)が代表を務める党支部の政治資金収支報告書に、寄付の支出が記載されていなかった問題で、松村氏は15日、記載ミスを認め、報告書の要旨を掲載した熊本県公報の訂正を県選管に届け出たと明らかにした。
松村氏側の説明によると、2010年参院選の収支報告書に記載した寄付3500万円のうち、500万円は党本部から党支部を経て松村氏の事務所に寄付された。残る3千万円のうち1650万円は松村氏自身の口座にあった資金、1350万円は父と姉からの借り入れと寄付という。松村氏は「やましいところはなく堂々と説明できるお金だが、会計処理のミスは私の管理不足。深くおわびを申し上げたい」と話した。
松村氏が県選管に出した選挙運動収支報告書には、党熊本県参議院選挙区第一支部から計3500万円の寄付を受けたとの記載があったが、支部の収支報告書には支出の記載はなかった。記載をめぐり、市民団体「政治資金オンブズマン」(大阪市)は政治資金規正法違反に当たるとして熊本地検に告発状を送っていた。
松村氏は04年に初当選し、現在2期目。今夏の参院選にも立候補する意向を表明している。(河原一郎)
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