大久保貴裕
2016年2月5日03時00分
雪の降る時期になると、花脊(はなせ)峠(左京区)に招かれざる客が訪れる。急カーブが連続する峠道で車を高速で走らせる、通称「ローリング族」だ。重大事故につながりかねない危険行為を封じるため、地域住民は対策に乗り出した。
京都市街から車で北に約1時間。この時期、市街が雨でもこちらは雪。鞍馬寺周辺と京北地区を結ぶ花脊峠は、約6キロにわたりつづら折れのカーブが続く。ところにより狭い道幅は、積雪でさらに狭まる。
地元住民によると、数十年前から、雪が積もり始めると府内や近隣府県からローリング族が集まってくる。雪上を猛スピードで走り、わざと横滑りさせる「ドリフト走行」で峠を下る危険行為が頻繁に目撃される。
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