最大1km先まで到達?くしゃみで唾液がどう飛び散るか
マサチューセッツ工科大学で流体力学を研究するLydia Bourouiba氏が、100人ほどのくしゃみからその唾液の飛び散り方を調べました。すると、一般に思われているように最初から霧状に唾液が噴き出しているのではなく、最初は唾液の塊が面で広がり、それが繊維上にわかれた後で、散り散りに飛散していくことがわかったとのこと。
ただ現在のところ、くしゃみや咳による唾液の飛散を防止するにはマスクを着用する以外に良い方法はありません。
論文はVisualization of sneeze ejecta: steps of fluid fragmentation leading to respiratory droplets(B. E. Scharfman · A. H. Techet · J. W. M. Bush · L. Bourouiba)
[Source and Images: MIT News]
自分より狭い場所を動き回るゴキブリのようなロボット
カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkley)が、自らの厚みよりも狭い隙間でも移動できるロボットを開発しました。このロボットはワモンゴキブリがわずかな隙間空間を自由に移動できるのを参考にしています。
ゴキブリは自分の厚みの1/3ほどの隙間でも自由に這いまわることができるとされます。通常時は足を使って普通に歩行するものの狭異隙間では歩行は困難となるため、足にある感覚器を兼ねる突起をつかって地面を匍匐前進します。
このゴキブリロボットも、フレキシブルな外骨格を採用し、変形可能な内部構造とすることでボディの厚みを変化させることが可能。ゴキブリと同様に通常歩行と匍匐前進用の突起両方を備え、狭い空間に入り込めるように作られました。
ゴキブリに見習うべきところがあるとすれば、それはタフさと行動力。それは災害救助の現場でこそ活かされます。この研究も、将来的にはGPSなど位置特定のしくみを備えたうえで地震などの大規模災害現場への投入などを想定して開発が進められています。
[Source and Images : Berkeley News, PNAS]
ESA/DLR、彗星着陸機フィラエ へのコンタクトを終了
その後欧州宇宙機関(ESA)とDLRは懸命にフィラエからのビーコンを探し続け、一方で画像解析による探索も継続します。彗星が太陽に接近しつつあった2015年6月には、日当たりが変わったのか奇跡的に通信が復活し、その後は断続的ながらデータの受信が可能となりました。しかしそれも束の間、2015年7月9日を最後にまたもフィラエは沈黙し、8月の近日点を過ぎて現在に至るまで一度もコンタクトは成功していません。
DLRは、フィラエがすでに故障しているか、太陽への接近で噴出した塵に覆われて太陽電池による発電も不可能な状況にあると推測しています。また極低温下で電子回路が機能していない可能性も考えられます。ただESAは2016年9月まではロゼッタによる彗星の探査を継続する計画であるため、ビーコンのチャンネルは開いたままにしておくとのこと。
[Image : ESA]
[Source : DLR]
Googleの自動運転車、搭載するAIがドライバー?
NTHSAは「自動車を運転するのがAIならば、それを運転手とみなすのが妥当」と回答。この考えを適用するならば、完全自動運転車でもAIが運転手として搭乗していることになります。ただ、これはNHTSAの解釈というだけで、カリフォルニア州が定めた規制を変えるようなものではありません。完全な自動運転車であっても法律に定められるミラーや燈火類、ハンドルやブレーキほか安全装備は必要であり、また人間のドライバーも必要であることには変わりはなさそうです。
[Image : Google]
[Source : Reuters]
たまごと触手
一方、ISSなどで使用されるロボットアームなどを製造する米Energidは、ドローンに7軸ロボットアームを備えた試作モデルを公開しています。ロボットアームの用途は、送電線やその他高所の点検作業中、風の影響で機体が流されないよう近くにある支持物を掴み、機体を安定させること。さらにEnergidは、ロボットアームで機体を固定する間はローターを停止させ、バッテリー消費を節約することもできると説明します。 ただ、その外観はどことなく往年の横スクロールシューティングゲームに出てきた触手キャラのよう。こんなのが飛んできたら思わず撃ち落としたくなるかもしれません。
[Source : Powervision, Energid]