観光客殺到、日本でホテル新築ブーム

 日本では最近、観光地のみならず、大都市でもホテルが取りにくい。2カ月前に予約しようとしても「空室なし」と表示されるケースが多い。かつて5000円で泊まれた部屋が2-3倍に値上がりしているかと思えば、地方のビジネスホテルも値上がりし、7000円以下は珍しくなった。

 日本のホテル業界は今、過去最高の好況に沸いている。円安で訪日外国人客が2年間で2倍のペースで増え、昨年1974万人に達したおかげだ。日本列島全体でホテル建設ブームが起き、ホテルは求人難に直面している。地方ではホテル新設が建設景気を支えている。

■建設中のホテル・リゾート100カ所以上

 現在日本の観光地・大都市に建設中のホテルやリゾートは100カ所を超える。特に最高級ホテルの建設が目立つ。経済誌の東洋経済は、ホテル業がアベノミクスで最大の恩恵を受けた業種の一つだと指摘した。同誌によると、2月6日に始まる中華圏の春節(旧正月)連休を控え、2月のホテル予約は満室状態。当初は中国の景気低迷で好況がいつまで続くか懸念されたが、ホテル予約は減る兆しが見えないという。

 北海道には外資が投資する外国人向けリゾートなどが次々と進出する。新千歳空港から車で3時間の倶知安町、ニセコ町にある日本最大のスキーリゾート「ニセコユナイテッド」は、世界のホテル業界の注目の的だ。米マリオット・インターナショナルは、ニセコ地区にグループ最高級のリゾート「リッツ・カールトン・リザーブ」を2020年に開業する。

 香港の実業家、李嘉誠氏系の不動産開発業者、パシフィック・センチュリー・プレミアム・デベロップメンツ(PCPD)が出資するパーク・ハイアットも19年に進出する。中国、タイ、マレーシア資本も含め、今後数年間に北海道に進出する大型リゾートは6カ所だ。14年に倶知安町を訪れた外国人は、オーストラリア人が51%、香港人が16%、シンガポール人が6%、米国人が6%、台湾人が4%などで西洋人が半数を超える。

崔元碩(チェ・ウォンソク)記者
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