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【大阪会議】
橋下氏「二重行政が議論される気配なくまずいと」 自民は「維新も設置条例賛成」とけん制 会議でかえって対立深刻化?
並んで立っていた竹山氏は「条例に『二重行政の解消』としっかりと書いてある。前向きな議論をしていくものという前提で会議に臨んだ」「時間と経費の無駄があったのでは」と反論したが、橋下氏は「会議の進め方への認識不足だ」と逆批判していた。
一方、自民や公明は、橋下氏らの姿勢に不信を募らせている。
会議後、自民党大阪市議団の柳本顕幹事長は「今日になって規約案に対して問題提起してくるのは、会議をつぶすのが目的としか思えない」と話した。規約案などについてはこの日の前から、事務方を通じて各会派で打ち合わせをし、調整がついていたという。
自民府議団の花谷充愉(みつよし)幹事長も「条例の議論のときに修正案を出していないのに、初会合で文句をつけるのは卑怯(ひきょう)だ」と語り、「維新側も設置条例に賛成したのだから、会議が実りあるものにするよう努力するのは当たり前だ」と述べ、維新の姿勢を批判した。
公明党府議団の林啓二幹事長は「せっかく3者一体となった会議が設置されたのに、『入り口』の規約にこだわり、会議体全体を否定されたことは残念で仕方ない」と漏らし、公明大阪市議団の明石直樹幹事長も「それぞれ思惑が違っても大阪の発展のためにしっかり議論すべきだ。(会議を)見た人は非常にがっかりしたのではないか」と懸念した。
今後について、松井氏は「あきらめずに2回、3回とやる」、橋下氏は「テーブルに載せるために一生懸命やっていかなきゃいけない」と、会議には臨んでいく考えを示している。