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【入れ墨訴訟】大阪市交通局長の転任命令、2審も取り消し

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【入れ墨訴訟】
大阪市交通局長の転任命令、2審も取り消し

 大阪市の入れ墨調査への回答を拒否して懲戒処分を受けた市交通局職員の安田匡(ただす)さん(57)が、処分の取り消し請求訴訟を起こしたことで不当な配置転換を命じられたとして、配転の取り消しなどを求めた訴訟の控訴審判決が18日、大阪高裁であった。森宏司裁判長は配転の違法性を認めた1審大阪地裁判決を支持し、市の控訴を棄却した。

 森裁判長は判決理由で、藤本昌信交通局長が安田さんとの面会時に「提訴取り下げて」などと発言していたことから、配転は提訴への対抗措置で、安田さんの裁判を受ける権利を侵害したと指摘。配転の取り消しや慰謝料など110万円の支払いを命じた昨年12月の1審判決を妥当とした。

 判決によると、安田さんは入れ墨調査への回答を拒んで戒告処分を受け、平成24年10月に処分取り消しなどを求めて提訴。藤本局長から提訴取り下げを要求されたが拒否した結果、同年12月、市バスの運転手から内勤部署に配転された。

 藤本局長は「判決内容を精査し、今後の対応を検討する」とコメントした。

 処分取り消し訴訟も1審で安田さんが勝訴したが、市が控訴し、大阪高裁で係争中。

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