「持て余す」ことの弊害
「持て余す」という言葉がありますが、最近その言葉をしみじみと感じています。
私はたくさんの物を持っていることが好きな人でしたが、たくさんの物を持つのが下手くそな人でした。どうしても物を一定数以上持ちすぎると、大好きなものですら管理しきれずに持て余してしまいます。
持て余さない近道
物を持て余すと部屋は荒れ、部屋が荒れては生活も荒れて、生活が荒れては人生も荒れてしまう。持て余すことによって色んなことが荒れていったのを経験しました。
持て余すのならば、持たなければいいと気づいたのがここ2年くらいです。持たなければいいと気づいていても手放すのが難しい時期もありましたし、工夫も足らずに苦労をしていたこともありました。
ステップ1から始めてみる
手放し、厳選し生き残った少なくなった道具たちで送る生活はとても心地よく、何をするにしても以前よりもフットワークが軽くなりました。大嫌いだった掃除すらもまめにするように!1ヶ月に1度掃除機かけたら凄いって思ってたような私からすると大きな進歩です。
まめに掃除をするようになると、今度は掃除することに少し慣れてきます。以前は体力がなさすぎて、休み休みでないとすべての部屋の掃除ができませんでしたが、今では普段の掃除は休憩時間が最後までなくてもささ〜っと終わらせてしまいます。体力がついたのと一緒に、手順にも慣れてきたように思います。
少しずつレベルアップ
そうしてて慣れてくると、掃除に使う道具にも慣れてきます。ちょっとだけレベルアップできたように思います。レベルが上がったので、今の状態では少し物足りなくなってきました。そうなってくると「もっとこうしたい!」という発想が生まれます。その発想には新しい道具があった方が良いように感じました。取り出してシートをつけるのすら面倒くさかったので、手放したフローリングワイパーですが、今ならば使いこなせる気がして再び新しいものを購入しました。
物が使いこなせるようになる
レベルアップして手に入れた道具はとても心地よく、以前よりも部屋の掃除の精度が上がりました。箒だけでも十分すっきりするのですが、やっぱりフローリングワイパーがあるのは助かります。うちの建物は大通りに面しているので排ガスが多く、1日経っただけですすが溜まります。箒では取りきれなかったものフローリングワイパーで仕上げをすると、本当にさっぱりしたフローリングになります。
買い足すのは解決策ではない
物がたくさんあることが当たり前からスタートさせると、確実に持て余して使い切れず、でもたくさんあることが当たり前なので、それを手放すという考えがなく、持て余しどうしようもなかったものを片付けようとして失敗をする。むしろ余計に買い足して掃除したり、収納したりしようとして、どうにもならなくなります。そんな繰り返しをずっとしていましたし、片付けが苦手な方はそういう状態が多いのではと思います。持つことが得意な人なら多くても大丈夫なのでしょうが、それが下手な人は新しい道具があっても同じことですね。
まずは所有の練習を
私は一度、持ち物をリセットしたことによって、0に近いスタートを切れました。なので本当に必要なもの、どういう意図で使いたいものかを考えながら少しずつ足したり減らしたりが出来るようになりました。片付けや掃除が苦手な方はミニマリストを目指すまではいかなくても、一度持ち物をリセットしてみて、少なく、最低限の物を使いこなし、まずは「所有の仕方」から練習してみてはどうでしょうか。処分が難しければ、一度見えないところに置いて様子を見るのでも良いと思います。上手に持てるようになってから持つ量も増やして行けば「持て余す」ということがなくなると思います。
私は少し物が少ないくらいが創意工夫の余白があって楽しいと感じていますが、どれくらいが心地よいかと思うのは人それぞれです。「持て余す」ということが多いなと思った方はご参考になれば嬉しいです。