佐藤英法
2016年2月14日23時32分
14日午後4時20分ごろ、愛媛県愛南町御荘平城(みしょうひらじょう)の「宇和海展望タワー」で、展望室部分が下降中に機械トラブルで停止し、乗客3人と男性乗務員1人が約2時間半にわたって閉じ込められた。運営する県の第三セクターの南レクによると、けが人や体調不良を訴える人はいなかったという。
タワーは高さ約107メートルで展望室が回転しながら毎分45メートルで昇降する。南レクによると、展望室は駆動するモーターに電気が通じなくなり、最上部に近い高さ約100メートル地点でストップした。予備発電機で降下させ、午後6時50分ごろに乗客を降ろしたという。
乗客は同県八幡浜市の60代夫妻と小学生の孫(11)の3人。停止中も照明や暖房は使うことができ、3人には椅子に座ってもらっていたという。女性は取材に対し、「いつ降りられるか、少し不安だった。帰れてよかった。乗務員や会社側の対応は良かった」と話した。
タワーの定員は65人で1977年に開業した。南レク南宇和管理事務所の濱田和孝(やすのり)所長は「お客様に長時間にわたりご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません。原因を究明して安全を確保し、営業を再開したい」と話している。(佐藤英法)
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朝日新聞社会部
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