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米最高裁の保守派判事が死去 後任の人選難航か
2月14日 12時13分

米最高裁の保守派判事が死去 後任の人選難航か
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アメリカで同性婚の是非など社会を2分する重要な問題を巡って司法判断を行う連邦最高裁判所の保守派の判事が死去し、オバマ大統領はリベラル派の判事を念頭に後任の人選に着手する見通しですが、議会で多数を占める野党・共和党はこれをけん制しており、人選は難航するとみられます。
アメリカのメディアは13日、連邦最高裁判所のアントニン・スカリア判事が79歳で死去したと一斉に伝えました。スカリア判事は、1986年、当時の共和党のレーガン大統領に指名された保守派の判事で、現在9人いる判事の中で最も在任期間が長く、前日に体調不良を訴えていたということです。連邦最高裁判所は、同性婚や人工妊娠中絶の是非など社会を2分する重要な問題を巡って、9人の判事が多数決による判断を行いますが、近年は中道派の1人を除いて、保守派とリベラル派の判事が4人ずつときっ抗していました。
オバマ大統領は、訪問先のカリフォルニア州で声明を発表し、「わが国に尽くしてくれたスカリア判事を誇りに思う」と哀悼の意を示したうえで、「後任の判事を指名するという憲法上の責務を果たすつもりだ」と述べ、リベラル派の判事を念頭に後任の人選に着手する見通しです。しかし、判事の任命には議会上院の承認が必要で、上院で多数を占める野党・共和党のトップ、マコネル院内総務は声明で、「次の大統領が決まるまで判事の指名を行うべきでない」とけん制しており、人選は難航するとみられます。

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