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ドイツとトルコ 国境のシリア避難民支援で協力
2月9日 7時56分

内戦が続くシリアで、北部の戦闘から逃れるためトルコとの国境付近に押し寄せている大勢の住民に対して、難民の流入を抑えたいドイツとトルコは、協力して支援を行う方針を示しました。
ドイツのメルケル首相は8日、トルコの首都アンカラを訪問してダウトオール首相と会談し、EU=ヨーロッパ連合とトルコとの合意に基づいて、難民のヨーロッパへの流入を抑える具体策について話し合いました。
会談のあと、両国の首相はそろって会見し、ベルギーのブリュッセルで11日に開かれるNATO=北大西洋条約機構の国防相会議で密航の取締りにNATO全体として取り組むよう求めることで一致したことを明らかにしました。
さらに、シリア北部のアレッポ県でロシアの空爆と政府軍による攻勢によって激しさを増している戦闘から逃れ、トルコとの国境付近に押し寄せている3万人余りの住民に対して、両国の首相は、協力して支援にあたる方針を示しました。
この住民たちに対して、トルコは、けが人などを除いて入国を認めない代わりに、シリア側に設けたキャンプで食事を提供するなどの支援をしていて、今回の会談でも、新たな難民の流入を抑えたい両国の思惑が一致したとみられます。
さらに、メルケル首相は「この数日、主にロシアの空爆によって数万人の人たちが苦しむ様子に衝撃を受けている」と述べ、アサド政権を支援して空爆を繰り返すロシアを非難し、これ以上の難民を出さないようけん制しました。

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