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CTBTO事務局長 北朝鮮を厳しく非難
2月9日 7時52分

国際的な核実験の監視網、CTBTOのゼルボ事務局長は、国際社会への挑発を続ける北朝鮮に対し、核実験を全面的に禁じる条約の批准を求めていくべきだと強調し、核実験に続く事実上の長距離弾道ミサイルの発射は、「核兵器開発の一環だ」と非難しました。
国際的な核実験の監視網、CTBTOのゼルボ事務局長は、8日、オーストリアのウィーンで、北朝鮮をテーマに講演しました。
北朝鮮が、先月の核実験に続き、事実上の長距離弾道ミサイルを発射したことを受け、会場には、各国の外交関係者や国際機関の担当者などおよそ200人が集まりました。
講演の中で、ゼルボ事務局長は、「朝鮮半島の非核化の最初のステップとして、核実験を止めるための合意が必要だ」として、核実験を全面的に禁じるCTBT=包括的核実験禁止条約の批准を北朝鮮に求めていくべきだと強調しました。
また、講演のあと、記者団の取材に応じたゼルボ事務局長は、北朝鮮による相次ぐ挑発について、「国連安保理決議の違反であり、厳しく非難されるべきだ。核実験に続く発射は、核兵器開発の一環だ」と述べました。
さらに、CTBTが採択されてから20年となることしは、6月に、条約の早期発効を目指すための閣僚級の会合が予定されていて、ゼルボ事務局長は、「条約を批准していない国の考えを聞いて、解決策を見いだすのも方法だ」として、北朝鮮の関係者を会合に呼ぶことも検討していることを明らかにしました。

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