酒と泪とRubyとRailsと

Ruby on Rails と Objective-C は酒の肴です!

Web系の企業さんの研修資料を読んでみた!

リブセンスさんの「人は一ヶ月でエンジニアになれるのか - 詳細解説」を読んでみてこれはかなりすごいなと感動しました。 あとは他のWeb系の企業さんの研修に関する資料を読みつつ、どうすれば効率的にWeb開発の知識を習得できるのかなといろいろ考えてみたのでそのメモです!


リブセンスさんの教育に対する考え方

Web開発における問題点

  • Web開発は領域それぞれが深い。ゴールがない
  • 新しい技術が日々生まれたり、深い知識が要求されるため、学び続ける必要がある
- (問題点) 知っておかないといけない知識が多い
  - git/javascript/css/ruby/CI/ミドルウェア の画像
  - 要求される知識も深く、定期的なバージョアップが要求される

- (問題点) メインストリームの技術の変遷
  - 動的なコンテンツ
    - Flash => HTML5に標準化されていった
  - Webサイトの開発
    - PHP, Perl => Ruby on Railsの普及でRailsが増えている
  - モバイルアプリ
    - ガラケー => キャリア独自仕様のHTMLが主流
    - iPhone => Objective-Cから、Swiftに移行
    - Android => バージョンアップの度に新機能が続々増えている

- (問題点)企業の新人教育
  - 基本をさらうだけ(ドットインストールとちょっと書籍読むだけとか)
    - 知識が体系化されていないので、未知の課題に対応できない
    - 異常系やパフォーマンス、コードリーディング等の能力が鍛えられない
  - すぐにOJTに送り込む
    - 業務ロジック、社内ライブラリなど、現場のコードとのギャップに苦しむ
  - コードレビューを中心に育成
    - クラス設計やデータベース設計、トラブルシューティングに弱い

戦略

- 時間がある場合の戦略
  - 基礎を学ぶ => データ構造、アルゴリズム、メモリ管理、ビット操作、ハッシュテーブルなど
  - 段階的な学習 => CLIのプログラミング => HTTP、HTML、CSSと徐々に広げていく
  - 遅延学習法 => 教科書的に順番を追って勉強するのではなく、その知識が必要になってから勉強

- 短期で学ぶ場合の戦略
  - ドットインストールで基礎は数回見ておく
  - gitを学ぶ(壊しても作り直せるようにする) => https://www.atlassian.com/ja/git/tutorial/
  - 課題図書はまとめを作る => 読書はめくっておわりになりがち
  - MVCなど取っ掛かりがひつようなものは講義をして基本的な概念を学ぶ

独学の問題点

  • 良い教材を見つけるのが大変 => 教材は玉石混合、自分に最適かがわからない
  • 躓いている間の学習効率が低い => 環境構築とか、スペルミスなどで諦めてしまいがち

学習に必要な要素

- 一番大切なこと
  - 強いモチベーションと努力

  - メンターが必要
    - リアルに会える場所でメンターを見つけられればベター
    - 高度な専門知識と技能を身につけられる場所を作る
    - お金があるなら有料も可

- モチベーションの維持
  - 勉強会を見つける
    - 自分に合いそうな勉強会を見つけて、一緒に学ぶ楽しさを作る
    - もしなければ、自分で勉強会を主催してもいい。プレッシャーで学ぶ密度が濃くなる。
  - 要素
    - 目標、チャンレンジ、フィードバック、スキル

DeNAさん 自走できるエンジニアを育成する

いいなと思ったところ

- 目標
  - 業務や領域の変化にも対応できる
  - 主体的に継続的に技術習得できる
  - 技術以外の得意分野を見つけたり、自身の弱みを改善できる

- OJTの問題点
  - 現場の教育の負担が重い
  - 研修で身につけた知識が現場て生きていない
    
- DeNAさんの研修のコアの考え方
  - 1対1のレビューを行い、研修者にアウトプット・インプットを行う。研修者が納得できるような形で正しい方向に導く
  - 徹底したデータ化を行い、PDCAを回す => 講師が毎日KPTを実施
  - 問題があったらフォローアップ => 問題解決のトレーニング、議論のトレーニングを行う

ペパボさんの研修についての事例

リンク

ペパボの研修の紹介記事。

いいなと思ったところ

  • CTOリーダーの思想や考え方をしっかりと伝えている。一体感がある
  • エンジニアが成長できる環境は立派なアピールポイントになっている
  • エンジニアの文化を現場のエンジニアが自分たちで作っている。責任感ややる気に繋がっている
  • スクラムの基礎、読書会などの勉強会、Webやスマホアプリ開発のフロー等、基礎がしっかり身につく

mixiさんのトレーニング資料

はてなさんの研修資料

Pixivさんの火エンジニア向けのプログラミング研修

Quoraさんの新しい社員を迎える時のマインド

あとがき

全般的に自分がここ一年やってきたことがいくつかまずかったなぁと反省する材料ができたのはすごく嬉しい発見だった。 あとは自分自身足りていない知識とか、どうやったらそれらが身につくかを考える良いきっかけになった。 研修をする側、学ぶ側の両方で自分を改善していきたい。


Special Thanks

押さえておきたい書籍

いかがだったでしょうか?
もし説明がわかりにくかったり、間違っている場所があればぜひ一言!

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