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上場企業の粉飾会計が過去最多…背景に現場へのノルマ圧力

「東芝の『チャレンジ』と絡めてしまいますが、やはりどこも営業管理や予算管理が厳しくなっていて、現場はその達成が難しくなると、ペンをなめなめして数字をつくるという風潮になってしまっているのです。全体の開示件数が増えているのは、ネガティブ情報は隠すよりも開示した方がいいという最近の傾向も影響していると思います」(東京商工リサーチ情報本部・押野健史氏)

 東証1部で「不適切な会計」を明らかにした企業は別表の通り。子会社や関連会社の不正が際立つ。粉飾以外に着服横領など問題のあるケースも増えている。

 世界経済不安や異常なまでの円高加速など、今後は企業業績の悪化が避けられそうにない。東芝を反面教師に、経営者や社員のコンプライアンス意識がますます重要になってくる。

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