きたかみ原発ゼロネットが企画した「原発事故と健康問題」学習会。
講師は尾崎望(京都民医連会長)先生、テーマは「福島原発事故によって甲状腺ガンは増えているのか」。
尾崎先生は、民医連が行なった福島からの避難者検診のデータをあらゆる角度から科学的に分析して、原発事故とガン発症の相関関係を浮き彫りにされ、大変聞き応えがあった。
まとめ的に「事故後に発生している甲状腺ガンは他地域のデータと比較して同程度とは言えず、むしろ年齢を補正すると多発している可能性が高い」と結論づけられた。
最後に「甲状腺ガンは、放射線の影響とは考えにくい、との説明は科学的でない。科学者や行政は時に正しいことを言わない・・・、今後のデータを正確に分析していくことが求められる」と結ばれた。
実に科学的でわかりやすい話だった。
(更新日:2015年05月20日)