「子供は親を選べない」「男性の育児参加が絶対必要」…宮崎議員、1月の本紙インタに
妻・金子恵美衆院議員(37)の出産直前に女性タレントとの不倫疑惑が浮上した自民党の宮崎謙介衆院議員(35)は1月4日、国会内でスポーツ報知の取材に応じ、育児休暇取得を宣言したことについて「めっちゃツライ」、「子供は親を選べない」などと語っていた。以下は、そのときの一問一答。
―国会議員の育児休暇の取得については賛否両論あります
宮崎衆院議員「反対意見は反対意見でちゃんとしっかり、真摯(しんし)に耳を傾けることが大事ですね。(育休)制度がないんだから、前例がないってことですよ。相当勇気が必要でしたけど~。最初に相談した先輩方からも反対をされたので、国会の中でもこういった意識が進んでなかったら、民間のみなさんに対して波及効果もないし、地に足がついた政策は立案できないって思ったんで、世の中全体で議論してそういう声を盛り上げて頂きたいですね」
―批判もある
「めちゃツライっすよ。想像してましたけど、想像以上でしたね~」
―橋下徹前大阪市長は「国会議員、しかも夫婦なら2人で1億円以上の収入がある。議員は個人事業者であり、必要な時に休みが取れる」と
「また、オーバーですね(苦笑)。1億円? 歳費ですか。事務所の運営、とかお金かかる」
―政治活動に必要、と
「1億円もあんのかな。だって僕、手取りめっちゃ少ないですもん。みなさん思ってるより。だって、党にも毎月払ってるし、京都府連にも払ってる。スタッフとか人件費もある」
「怒られるけど、『これしか手取りないの』って正直な感想です。もらいすぎって批判が出て、表面的にはそう映るかもしれないですけど」
―選挙の洗礼も受ける
「まあ、(政治家は)オールオアナッシングですからね」
―育休宣言で政治活動への影響は?
「今回のことで、選挙にプラスに働くとは思ってない。僕もどちらかと言うと保守的。保守層からは批判されるだろうな、と。だけど、それを覚悟の上です。保守層もいつまでもそうやって時代の流れは変わっている。そういう新しいものを取り入れて改革、進化するのが保守」
―勇気が必要だった、と。制度設計の手順は?
「今のところ、育休は取れない。まあ、ちょっと先輩方に対して角が立たないように説明したい。まあ、すぐに生まれる訳ではないので話をしてやっていく」
「育休って言っても国会議員なら、休みは黙って取れば良いでしょう。ただ、みなさんには人口減社会に対する意識を持って欲しい。少子化対策を真剣にやるなら、今の社会で働いて、生み育てるという両立は難しい。海外の事例を見ても、男性の育児参加が絶対必要になってくる。男性の育児参加で一番効果があるのが、育児休暇取得!」
―まず実行したい、と
「お金の批判されるのなら、全額寄付しても良いと思っている。そういう覚悟で臨みたい」
―無事に生まれて欲しいですね
「まずはそこだからね。子供は親を選べない。こういった批判に対して(横にいる妻の金子恵美衆院議員に目をやり)芯が強い方だから大丈夫なんだけど、心労がたたっておなかの子に万が一があったらって考える、とね…。そういうことも考えたが、妻が『(育休取ると言って)いいよ』って言ってくれたので言いました。子供は男の子の予定で、名前はまだです。向こうの親にも相談してます。定期健診のエコーの映像見ると、感動するね~、かわいい。声をかけると、動いてね。実感がわくね」