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 政府は、29日から大阪で始まる女子サッカーのリオ五輪アジア最終予選に出場を予定する北朝鮮代表の入国を認める方針を固めた。北朝鮮による長距離弾道ミサイルの発射を受け、10日に決定した独自制裁で北朝鮮籍者の入国を原則禁止としたが、今回のスポーツでの入国は「特別な事情」にあたると判断した。複数の政権幹部が明らかにした。

 政権幹部の一人は「スポーツを巡って個別の国を選別して入国を認めないというのは難しい」と話した。

 女子サッカーの北朝鮮代表の入国をめぐっては、菅義偉官房長官が12日の会見で、「入国申請のあった時点で個別具体的に検討する。過去にはFIFA(国際サッカー連盟)の規約なども踏まえ、特別な事情にあたるとして入国を認めた例がある」と語っていた。