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【クルマの未来 EVの逆襲(上)】
「日本はガラパゴスになる」夢のエコカー「FCV」に不安 日産、テスラはEV復権に躍起
今年1月、米ミシガン州デトロイトで開幕した北米国際自動車ショーは、次世代エコカーの覇権をめぐる決戦場の様相を呈した。
「信じられないほどばからしい」
米国の電気自動車(EV)ベンチャー、テスラ・モーターズのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、刺激的な言葉でトヨタ自動車を挑発した。
トヨタが昨年12月に一般販売した燃料電池車(FCV)に使われる水素は貯蔵や製造が難しい。マスク氏はそれを念頭に、意味がないと批判したのだ。
これに対し、トヨタのジム・レンツ専務役員(北米トヨタ社長)は「テスラは素晴らしい商品を造っている」と持ち上げつつ、「FCVはEVより航続距離が長い」と応戦した。
現状、一般的なEVが1回の充電で走行可能な距離は200キロ程度。だが、トヨタのFCV「ミライ」は650キロを走行できる。ホンダもFCVのコンセプトカーをお披露目して来年3月の発売を表明し、トヨタの援護射撃に回った。
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