折り紙を応用!新型テントは難民を救えるか

寝袋やテントにもなるコートを学生が開発

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英国の学生チームが、ジャケット、寝袋、テントの三役をこなす衣服を考案した。欧州にたどり着いたものの、当面は野宿を強いられることの多い難民に、この『着用可能シェルター』を配布したい考えだ。

折り紙から着想を得たこのパーカー風のコートは、いったん広げて折り畳むと寝袋になる。さらに、軽量ポールを差し込むと、大人1人と子ども2人が中に入れるテントにもなる。

「携行できる家」をイメージ

ロンドンにある美術大学ロイヤル・カレッジ・オブ・アートのインテリアデザイン&建築コースでシニアチューターを務めるハリエット・ハリス博士は以下のように語る。「難民の多くが欧州到着からセンターにたどり着くまで要する約3週間に、彼らがシェルターとしても使える衣服を考案するよう、学生に指示した。確実に使い続けられる安価な素材を基に、ごく短期間で簡単に大量生産して、複数の機関を通じて迅速に配布できるものを作ろうと考えた」

デザインコースの学生、アン・ソフィー・ジェさんは「第一に考えたのは、どうすれば家をほぼ丸ごと携行できるか? ということだった」と振り返る。

『着用可能シェルター』の素材に使われているのは、高密度ポリエチレン不織布のタイベックだ。強度が高くて裂けにくい一方、通気性がある。体温の維持に役立つように、マイラーという断熱材を採用。内側の防水ポケットも、持ち物や衣類を収めるのに十分なサイズになっている。

この試作品は依然として改良が重ねられている状態だが、初夏に最終デザインの実地試験が行われる予定だ。学生チームは量産化に向けてキックスターターを通じた資金調達に取り組んでおり、次の冬までに難民に配布する準備を整えたい考えだ。

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