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住吉市民病院跡地 民間病院誘致の公募は不調に 橋下市長が見通し示す
老朽化のため平成28年の閉院を予定している大阪市立住吉市民病院(住之江区)の跡地への民間病院誘致をめぐり、橋下徹市長は8日、現在行っている公募が不調に終わるとの見通しを示し、「公募外で医療機関にアプローチする」と述べた。公募が失敗すれば2回目となり、早期の誘致成功を求める市議会野党は反発しそうだ。
市病院局から移行した地方独立行政法人「大阪市民病院機構」の公募に市内の社会福祉法人が応募。だが関係者によると、機構が諮問した選定委員会は法人の提案内容について否定的な見解を示している。
機構は近く最終判断を下すが、橋下市長は選定委の意見について「尊重しないといけない」と述べ、公募が不調に終わるとの見通しを示した。
誘致をめぐっては、前回公募で堺市内の医療法人がいったん選ばれた。しかし新病院の小児科体制の整備スケジュールをめぐって大阪市側と対立し、最終的に病院新設を辞退した。