18日午後2時ごろから午後3時ごろにかけ、大阪市東住吉区の長居公園で落雷が数回あった。大阪府警東住吉署などによると、男性1人と女性9人の計10人が負傷し、病院に救急搬送された。うち、一時心肺停止状態でその後、蘇生した女性2人のうち、女性1人(22)の死亡が確認された。
同署などによると、公園内の通路の脇に植えられている木に雷が落ち、木の下で雨宿りをしていたとみられる女性2人が意識不明の状態で倒れていたという。
公園内の長居陸上競技場の入り口付近でも落雷でけが人が出た。同競技場では同日午後、野外ライブ「a―nation」を開催。落雷当時は、開演前で多数の人が訪れていた。
落雷現場近くでトラックに乗っていた男性によると、午後2時半ごろ、稲光と同時に「バーン」という音がした。雨も土砂降りだったという。
大阪管区気象台によると、18日午後、大阪市内には雷注意報と大雨、洪水警報が出ていた。
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18日午後4時半ごろ、大津市桐生3丁目の路上で、ジョギングをしていた近くに住む公立中学3年の男子生徒(15)に雷が落ちた。生徒は病院に搬送されたが、意識不明の重体という。
大津署によると、生徒は黒いTシャツに茶色のハーフパンツ姿で、1人でジョギング中だった。当時、近くで農作業をしていた男性が目撃し、119番した。
現場の道路は大津市立青山小学校の南東約400メートルの水田に囲まれた場所で、路面には落雷によるとみられる直径5~10センチのえぐれた跡が数カ所残っていた。
大津市では当時、雷注意報が出ていた。付近に住む会社員の女性(36)は「家の中にいたが、バシッという音が聞こえたと同時に空が光ったのが分かった。思わず耳をふさいでしまった」と不安げな表情で話した。〔共同〕