キンコン西野 「ライブで赤ん坊が泣く問題について」。その答えに反響続々

キングコング西野さんが、Facebookにある文章を投稿

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以前から何かと発言が炎上に繋がりがちな芸人、キングコングの西野さん。そんな炎上案件のうちの一つが、劇場客席で泣く子供について「他のお客さまの迷惑になるので、子供が泣き出したらロビーに出してください」という“苦言”。

このツイートはニュースでも取り上げられ、賛否両論巻き起こしました。

あれから1年。この、「ライブで赤ちゃんが泣き続ける問題」に関して『お笑いライブで赤ん坊が泣く問題について、僕が出した答え』として、一つの結論を出されました。

西野さんが投稿した、問題に対する答え

たとえば赤ん坊が泣いている時間が1~2分なら、泣いていることをイジッて笑いに変えてやればいい。それで皆が幸せになるわけだから。「芸人なら笑いに変えろ」である。

ただ、5分~10分泣き続けられると、コチラ側としては、ロビーに出てもらわないと困る。5分間、泣いている赤ん坊をイジるわけにはいかないのだ。 なぜなら、他のお客さんは、泣いている赤ん坊をイジッて笑いをとっているところを見るために、時間やお金を払っているわけではないからだ。

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こういう話をすると、「『だったら、未就学児入場不可』と書いとけよ!」と目くじら立てて怒鳴りこんでくる人がいるんだけれど、僕も他のお客さんも、赤ん坊が泣くことは別に構わないんだよ。 ただ、“泣き続けられると…”という話。 さすがに限度があるのだ。

「注意書きに書いてないことは何をしてもいい」という理屈が通るなら、注意書きは、数百~数千を超える。 ライブチケットや劇場ロビーは注意書きだらけになる。

ときどき、「別にいいでしょ。赤ん坊が泣き続けたらダメとは書いてないわけだし!」という顔で、数分間泣いている赤ん坊をあやしながら、観劇を続ける親御さんがいる。 もしかしたら、通路から離れた席に座っていて、「立ち上がると逆に迷惑がかかる」と思っている親御さんもいらっしゃるかもしれない。

僕は、ある程度のところまでは泣いている赤ん坊をイジッて、それ以上続くようなら、ロビーに出ていただくようにしている。 これまで、「泣いている赤ん坊を外に出しやがった!ヒドイ奴だ!」と何度も何度も炎上したけれど、やっぱり劇場には劇場のマナーがあって、そこには数千円という大金を握りしめて、ようやくチケットを買った中学生もいるわけだ。 僕には、この子達を守る義務があるんだよね。 あと、余計なお世話かもしれないけれど、赤ん坊にとっても、とんでもないストレスだと思うだよね。 今の状況に対してSOSを出しているわけだから。

その日の劇場に来ていない奴が想像でヤイヤイ言おうが、そんなものはどうだっていい。 知るか、そんなもん。 僕がライブをする時に、僕が一番大切なのは目の前にいるお客さんなんだよね。

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あと、どのライブでも「他のお客様の迷惑になった場合は、 ご退席していただくこともございます」と必ずアナウンスしてるんだよね。 “泣き続ける赤ん坊を放置する”というのは、それにあたるわけだ。ルール違反じゃなくても、マナー違反なら、やっぱりアウト。

ただ、「今はまだ子供が小さいから、西野のライブには行きにくい」という親御さんもいるだろうし、はじめての育児に疲れて、僕のライブに息抜きで来ている親御さんもいる。
大金を握りしめてチケットを買った中学生も僕のお客さんなら、この親御さん達だって、僕の大切な大切なお客さんだ。 できれば、安心してライブに足を運んで欲しいし、できれば最後までライブを観てもらいたい。

せっかく来てくれたお客さんは、僕が一番帰したくないんだよ。 外に出したくなんかないんだよ。

「なんか、いい方法ないかなぁ」と考えていたら、そういえば、今年の夏の『西野亮廣独演会in東京』(8月12日~19日)の会場となる東京キネマ倶楽部である。

東京キネマ倶楽部の二階席は一列しかない。しかも、全ての席が独立していて、キャスター付きのソファー席だ。 他のお客さんに迷惑をかけることなく、席を立つことができる。そんでもって、楽屋がたくさんある上に、独演会なので、楽屋は僕しか使わない。 つまり、空き楽屋が大量にあるわけだ。これは使うしかないよね(*^^*)

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退出しやすい2階DX席に限り、お父さんお母さんの膝の上で観ることができる未就学児の入場を無料にしちゃう。そんでもって、楽屋をキッズスペースにして、ステージ上の様子が観れるようにモニターも手配しちゃう。

こうすれば、赤ん坊が泣き出した時に、お父さんお母さんはキッズスペースで、ステージの続きを観ることができる。 泣き止めば、また席に戻ってこればいい。もちろん私ときたら、稀代のエンターテイナーですから、キッズスペースも、「このままキッズスペースにいたいなぁ」と思えるぐらい、メチャクチャ楽しい感じに装飾しておきます(*^^*)

これで、皆、幸せになれるんじゃないかな? 実は只石さんに言われて、さっき決めたことなので、ポスターにもフライヤーにも書いてないので、この記事をシェアしてもらえると嬉しいです。

吉本興業には、まだ伝えてません(*^^*) でも、こうして世間の皆様に言っちゃったら、やらなきゃいけなくなるから、言っちゃう。

こんなことを、もっと早く気づかなくて、ごめんなさい。 劇場も、この観点で選ぶべきだった。 お父さん、お母さん。 赤ちゃんをドンドン連れてきてください。ご家族で、お笑いライブを楽しんでください。

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このように、8月にライブを行う「東京キネマ倶楽部」の特性を生かし、すべての問題を解決するための結論を出されたようです。

会場となる「東京キネマ倶楽部」

2階ソファー席

出典 http://www.kinema.jp

テーブル付きのソファー席になっています。確かにここなら、ほかのお客さんへの影響がなるべくない形で退室できますね。

楽屋の様子

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なんだか楽屋とは思えない雰囲気。ここかキッズスペースの雰囲気になって、モニターでステージを見ることができるようにするとのこと。

西野さんの決断に賞賛の声

子供を預けて観劇は後ろめたさ&心配で、子供と一緒はぐずらないかハラハラ。もちろん観に行く側のマナーは大前提ですが、もっと日本のエンタメが心配りも含めて楽しませる文化になっていけたら良いです!!

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こういう取り組みがどんどん広がるといいですね。

ウーマン村本さんはもうすでに独演会の最中、パラダイスさんがお子さんを預かるっていうのをやっていますよ! 是非、今度村本さんと西野さんのライブの時もお母さんに優しいだれもが幸せなライブ、つくってください!!!

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ウーマンラッシュアワーの村本さんの独演会では、出番が一切無い相方の中川パラダイスさんがお子さんを預かっているとのこと。こっちもスゴイですね。

お笑いが大好きで子育てしてるパパママにとっては、本当に嬉しい話です。
上の子を出産して6年。。地元で子育てしてる訳ではないから預ける所もないし、小さい子は周りに迷惑かかるしと思いライブ行けずでした。
配慮頂けて嬉しいです!ありがとうございます!!!

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これでようやく行ける!というファンも。よかったですね。

自分の問題提起に対して、しっかりと答えを出すのは尊敬できます。

確かに、託児所とはまた違う、親子で一緒に楽しめる形は新しいかもしれません。

音楽ライブ会場に託児所を設置するような取り組みは、ロックバンドの「LUNA SEA」が昨年実施し話題になりましたが、こういった取り組みがどんどん広がっていけばいいですね。

『西野亮廣独演会in東京』は、8月12日~19日に開催予定です。
※2階DX席。膝の上で観劇できる未就学児は入場無料