読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

クレジットカードの読みもの

クレジットカードに関する様々な知識や使い方を「読みもの」として紹介していくサイトです。

LCC(格安航空会社)のデメリットと言われる、飛行機の遅延や欠航についての統計データを調べてみた。遅延率は高くても欠航率は低いようです。

トラベル 統計データ

http://www.flickr.com/photos/90454079@N00/6961063839

photo by Jun Seita

最近話題のLCC(格安航空会社)。

LCCを使う上での最大のメリットは言うまでもなくその安さ。日本国内だけでなく海外への搭乗券ですら数千円程度で購入できることもある反面、デメリットとしてよくあげられるのは飛行機の遅延や欠航が多いことですよね。

  • LCCのメリット:航空券が安いこと
  • LCCのデメリット:遅延・欠航が多い、席が狭いなど

たぶんみなさんもテレビのニュース映像などで、成田空港のベンチで寝泊まりする乗客の姿を見たことがある…という方は多いのではないでしょうか?

LCCの遅延率や欠航率について:

では実際、LCCの遅延率や欠航率はどのくらいあるのか。

ちょうど国土交通省が発表した統計データにそのあたりの情報が掲載されていたので、参考までに引用させてもらおうと思います(こちら)。

LCCの遅延率はやはり高い:

まずはLCC格安航空会社の遅延率です。2015年夏のシーズンの統計データなので沖縄への渡航が主なJTA(日本トランスオーシャン航空)の遅延率も高いですが、それを除くとやはりLCCのの遅延率が高いことがわかります*1

  • APJ(ピーチ航空):約21%
  • JJP(ジェットスタージャパン):約19%
  • VNL(バニラエア):約17%

f:id:cardmics:20160214144021g:plain

また、統計には現れていませんが、遅延率だけでなく遅延時間についてもJALやANAとくらべて長いと思われますね。

LCCの欠航率はそれほど高くない:

反面、私が当初想定していたよりもLCCの欠航率についてはそれほど高くないことがわかります。

機材繰り、機材故障、その他の理由で欠航した確率については、JALやANA並なのですね。LCC=遅延は正しくても、LCC=欠航は間違っていることがわかります。むしろこの統計期間でいえばピーチ航空よりもJAL(日本航空)のほうが機材トラブルによる欠航率が高いくらいですね。

f:id:cardmics:20160214145444g:plain

海外のLCCだともっと欠航率も高いかもしれない:

但し、この統計データはあくまで日本を拠点に活動しているLCCの話。海外のLCCの中には日本の常識で考えられないくらいにサービスが悪く、遅延が当たり前のところもあるので欠航率も高い可能性が考えられます。

まぁLCCとはそんなものだと思ってチケットを手配しておくと不満の感じ方も違うと思うので、遅延や欠航に対して心を広く持てる方はLCCを活用してもらえればと思います(LCCの航空券を含め、安く航空券を取る方法については下記記事を参照)。

渡航便遅延保険に加入するのも手:

ちなみに、個人的にLCCを利用する方におすすめしたいのが、航空機遅延保険が付いたクレジットカードを持つこと。航空機遅延保険とはカンタンにいえば、飛行機が遅れた時の損害を補償してくれる保険なので、LCCを普段から利用している方にとっては相性の良い保険なんです(もちろんLCCの遅延も補償対象)。

詳しくは下記記事にてまとめてありますので、LCC利用で待たされることが多いという方は参考にしてみてくださいね。こういう保険に加入しておけば、LCCが遅延したとしてもむしろラッキーくらいに思えるはずですよ。

以上、LCC(格安航空会社)のデメリットと言われる、飛行機の遅延や欠航についての統計データを調べてみた。遅延率は高くても欠航率は低いようです…という話題でした。

参考リンク:

海外にこれからはじめて行く予定だ…という方は、下記記事を読んで海外におけるクレジットカード事情を予め把握しておいてください。

cards.hateblo.jp

*1:個人的には関西国際空港を拠点にしているピーチ・アビエーションは遅延率がまだ低いと思っていましたが、国土交通省の統計データとしてはバニラエアやジェットスター・ジャパンよりも高いのですね。反面、深夜でも離発着できる関空の強みがあるようで、欠航率が低いのはさすがだなと思います。