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[ニューヨーク 9日 ロイター] 米国株式市場は急反落し、S&P500指数は2007年2月以来の大幅な下落率となった。大手投資銀行リーマン・ブラザーズLEH.Nの資本調達をめぐる懸念を背景に金融株が売られた。
原油価格の下落もエクソンモービル(XOM.N)などエネルギー関連株を圧迫。米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)FNM.Nと連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)FRE.Nの救済を手掛かりとした前日の大幅高が帳消しとなった。
ダウ工業株30種は280.01ドル(2.43%)安の1万1230.73ドル。
ナスダック総合指数は59.95ポイント(2.64%)安の2209.81。
S&P総合500種指数は43.28ポイント(3.41%)安の1224.51。
リーマンは45%急落し、下落率は1994年の上場以来で最大となった。ほかの金融機関についてもモーゲージ損失への対応力に関する警戒感が広がり、S&P金融株指数は6.6%下落した。
ジョンソン・イリントン・アドバイザーズのヒュー・ジョンソン最高投資責任者(CIO)は「最大の材料はリーマンだ。リーマンが資本を調達して生き残ることができるのかどうかを問う声が出始めている。前日の市場全体の大幅高を考えると、きょうの利食い売りは想定されていたが、その動きはリーマンを材料に加速した」との見方を示した。
S&Pによると、S&P500構成銘柄の時価総額は、過去最高値で引けた2007年10月9日から、3兆1000億ドル減少した。
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