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日本の観光地イメージ、トップは温泉 政策投資銀調査

2016年02月14日 14:18
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 日本政策投資銀行がアジア8地域の海外旅行経験者に行った2015年意向調査で、行ってみたい日本の観光地イメージのトップは温泉で、桜や雪景色、紅葉への人気が高まっていることが分かった。いずれも東北に豊富な観光資源だが、一方で東北の認知度は10%と低かった。認知度が高まれば誘客につながる可能性は高い。同行東北支店は「山形県は全市町村に温泉があり、アジアに人気の果物狩りも通年でできる。この強みを発信してはどうか」としている。

 東北の4都市の認知度を尋ねたところ「福島」の32%が最も高く、「仙台・松島」(23%)、「青森」(18%)、「岩手・平泉」(13%)と続いた。いずれも「東北」の認知度を上回り、エリアよりも個別の観光地ごとに認識されていることがうかがえる。青森は継続的なプロモーションを展開してきた成果が出ているとみられるという。

 東北訪問経験者は訪日回数2回以上の人が7割を占めたが、回数別で最も多かったのが1回の33%。14年の前回調査より6ポイント増えた。2回が24%、6回以上が22%で続いた。訪日初心者も東北に足を運んでいる傾向が見てとれる。

 行ってみたい日本の観光地イメージで最も高かったのが温泉で71%が希望した。以下は(2)桜(68%)(3)富士山(68%)(4)日本的な街並み(66%)(5)雪景色(59%)(6)日本旅館(58%)(7)新幹線(55%)(8)紅葉(53%)―の順。14年は桜が4位、雪景色が6位、紅葉が9位で、いずれも人気が高まっている。

 訪日経験者に、日本の地方への訪問意欲を尋ねた項目では、地方訪問の経験者を中心に93%が「旅行したい・訪れてみたい」と答えた。その際にしたいことは(1)温泉を楽しむ(57%)(2)自然観光地を訪れる(56%)(3)郷土料理を食べる(52%)―が上位だった。

 同行東北支店は「外国人旅行者の波は地方に向かっている。東北に豊富な自然・景観への期待は高く、ありのままの価値を伝える好機」と分析。本県の蔵王・山寺や出羽三山を含む東北16拠点を結ぶ観光庁認定の「日本の奥の院・東北探訪ルート」や、東北復興を支援する地域づくり団体が発案した「東北・夢の桜街道」の事例を紹介し、「周遊意欲を引き出していく必要がある」と提言した。

 【メモ】調査は15年7月、韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアの8地域を対象にインターネットで実施。4111人から回答を得た。うち東北を訪れた経験のある人は211人。

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