おっす、おらずんずんさん!今度また新刊を出させていただくことになってだね、生来の生真面目さからコツコツ原稿して脱稿したのはいいんだけど、編集さんに「いつ発売ですか?」って聞いたら、
来週です
って言われて?ちょっと早すぎない?もう輪転機は回ってるの?
そんな早漏仕事が早い大田書房様からの新刊は、来週2月20日発売です!
ちょっと今回は真面目な内容だよ!発売されたらどんな内容か紹介させていただきますね!でもそんなの待てない!ってそんなかわいこちゃんはここからAmazonで予約クリックだ!!アマゾンはすぐ在庫が切れるからね!予約をおすすめするよ!
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はあはあ…さてはて、宣伝を軽やかに終え(そうか?)今日は本題にうつりたいと思うんだけど、
女を売る女
って嫌われますよね。女を売る女って具体的になんだよっていうと、
女の魅力で金銭的に評価されている女
のことで、女性はこんな女に会うと本人の性格はどうであれ腹が立つみたいなんですね。たとえば、副業でキャバやってるとか、まじめに働かないで可愛さと若さだけだけでみんなにちやほやされてる女っていうのを女は女のコミュニティの中ですごい嫌がるですよ。
おいおい、それはブスのやっかみだろ
って思う男性諸兄がいるとするならば、お前去勢すんぞ?
すまない、言い過ぎた。
女だって自分が働いた分は正当に評価されたいと思っているんです。それなのに全く働かずに女としての魅力(ルックス)で金銭的に優遇されている女がいると本人がいないところで「あの子、ほんとなんなの~?」みたいな会話が繰り広げられているわけです。
でもこれって本当に面白いなぁって思ってて、女としてより仕事を評価されてたいっていうのが現代の日本の仕事という社会構造がいかに男性的に作られてるかの表れで、クラリッサPエステスの名著「狼と駆ける女たち」(元気に絶版中)の序文、
私たちは長い期間にわたって、女の本能的本性が奪われ、押しとどめられ、疲弊するのを見てきました。(中略)野生の女の精神的領土は、歴史を通じて、荒らされ、焼かれ、その棲みかはつぶされ、そして自然のサイクルは他社、つまり男たちを喜ばされるために不自然なリズムに帰られてしまいました。
を彷彿とさせたりするのでした。
さてはて、女を売る女に対して、女がひがんだり憎しみの感情を向けることはすべて、相手と自分が同じゴールを持っていると考えているからではないかと思います。
目指すゴールが違っていて、磨いているスキルも違うのに、女を磨いている奴らはひがまれているんですね。
私がこれに気づいたのは、語学学校に通っているときに出会ったインドネシア人の女性からでした。彼女はジャカルタのバーでバーテンダーをしていたといいますが、きっとそれはちょっと違っていて、でもまあ家族5人を養うために水商売的なことをしていたのだと思います。そんな彼女は、英語もうまく話せないけれど、ジャカルタで出会った金持ちのアイルランド人と結婚して、今はシンガポールで優雅に暮らしています。
つまりは、玉の輿成り上がりセレブです。
うらやましい、憎い。その存在だけで、他者にそんなどす黒い感情を巻き起こさせてくれます。
というわけで私は彼女とはそんなに仲がいいわけではありませんでしたが、この彼女は大変フレンドリーな性格でクラスの人気者でありました。
この人気者ってだけでも憎い。人間の原罪とはこういうことだったのだとかそんなことすら思わせます。
そんなある日、何かの折に、私が
「私、男の面倒をみるのが嫌いなんだよね」
と言ったところ彼女は笑いながら
「そんなのみんな嫌いよ」
と答えたのでした。
その答えを聞いて私は眼から魚鱗がぼろぼろとこぼれ落ちました。ちょっと鱗どころじゃなかったので目に激痛がはしりました。
女の股の力を使って発展途上国からなりあがった彼女がそんなことを言うのです。
おいおいお前は男が好きで好きでしょうがねぇんだろ?とまでは言いませんが、私は、それまで女を磨いて女を利用して飯を食っている奴らは、それが好きでそのほうが楽だから、そういった選択をしていると思っていたのですが、そんなことはなかったのです。この彼女も男の面倒はみるのは嫌いだったのです。
しかし、彼女は、男の面倒を見ることは嫌いだけど、それを仕事のようにすることで、今の地位を築いていったのです。
インドネシア人の彼女はぽっちゃり系でして、日本人の感性からは美人とは少々言い難いルックスをしています。しかし、磨いてきたスキルと目指すゴールは待ったく違っていました。こんな彼女と自分と同じと考えて、憎しみとか嫌悪感を募らす必要もまったくなかったのです。
FX用語にレバレッジという言葉がありますが、自分の持っている資産でいかに高いリスクを取ってリターンを増やしていくか、女を売る女と、女を売れない女とはこのレバレッジが違うだけの話なのです。
ひがみという感情は結局は自分が持っていないものを持っている相手に対して感じる感情です。つまりは自分自身への価値を自分自身で魅力的に思えない時に感じます。
女を売ることも、仕事にまい進することも出来ない自分への怒りこそが、女を売る女たちへのひがみの正体かもしれません。
私自身としては、女を磨いて男に依存して生きていくよりも、自立して自分の足で立てるようになるべきだとは思います。なぜならアーサー王の時代から女性が真に望むものは「人生を自分で決めていけること」なのですから。
おしまい
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今回は社会人になって勉強できなかったその理由について探ります。
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