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【日曜に書く】シールズに竜馬ならどう諭すか 司馬遼太郎さんが教える「歴史に学べ」 論説委員・鹿間孝一

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【日曜に書く】
シールズに竜馬ならどう諭すか 司馬遼太郎さんが教える「歴史に学べ」 論説委員・鹿間孝一

国会前デモで安全保障関連法案に反対するシールズのメンバーら=2015年9月16日、東京都千代田区(早坂洋祐撮影) 国会前デモで安全保障関連法案に反対するシールズのメンバーら=2015年9月16日、東京都千代田区(早坂洋祐撮影)

 司馬遼太郎さんが逝って20年が過ぎた。12日が命日だった。

 大阪発行朝刊に山野博史関西大法学部教授が連載している「司馬さん、みつけました。」に興味深い記述があった。

 山野さんは司馬さんのあまり知られていない原稿を発掘するため、古い産経新聞をマイクロフィルムで閲覧していて「新発見が叶った」という。

 その一つが昭和38年1月3日付朝刊の「英雄の嘆き-架空会見記」である。山岡荘八、武田泰淳、三島由紀夫というそうそうたる顔ぶれで、司馬さんは坂本竜馬と全学連のメンバーとの架空会見を書いている。

全学連との架空会見

 〈「わしは、な、諸君」と竜馬はいった。

 「全学連もええし、六本木にたむろしちょる不良どもも、ええと思うちょる。若さというもんは、所在ないもんじゃ。しかし、おなじ始末におえぬエネルギーなら、もっと利口なことに向けられぬものか」(中略)

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