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【関西の議論】今どき政活費1千万円で海外視察 「サミットのため」とはあきれる 三重県議13人の“常識”を問う

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【関西の議論】
今どき政活費1千万円で海外視察 「サミットのため」とはあきれる 三重県議13人の“常識”を問う

ミラノ国際博覧会の視察後に作成された新政みえグループの報告書(右)と自民党グループの報告書 ミラノ国際博覧会の視察後に作成された新政みえグループの報告書(右)と自民党グループの報告書

 三重県議会の2会派を中心とした議員13人が政務活動費計約1千万円を使い、6~7月に7日間の日程で「ミラノ国際博覧会」の視察を名目にイタリアを訪問していたことが分かった。来年5月に三重県で開催される伊勢志摩サミットを意識した視察というが、航空費は往復ビジネスクラス、滞在期間の宿泊費はいずれも支出の上限額を使用。肝心の視察は現地担当者数人から話を聞いた程度で、あとは世界遺産観光に当てるなどしていた。議会事務局は「政務活動費の使用基準を満たしており問題はない」と説明。議員も「見聞をサミットに生かしたい」と話すが、地方議会での政活費の使い方が問題となる中での“大名旅行”は批判を浴びそうだ。(川西健士郎)

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 13人は、民主・連合系の最大会派「新政みえ」と別会派の1人を合わせた7人のグループと、それに次ぐ自民党会派6人のグループ。旅程はそれぞれ別だが、両グループともに6月30日に出発し、7月6日に帰国した。ミラノ博の日本館で7月1~4日に企画された「三重県出展」に合わせたスケジュールという。

 県議会事務局などによると、旅費は新政みえグループが1人あたり約100万円、自民党が同約70万円で、平均すると同80万円超。新政みえグループの旅費等支出計算書によると、このうち航空費は往復ビジネスクラスで1人あたり60万円余りだった。

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