覚醒剤約１００キロ密輸か 暴力団員ら５人逮捕

2月12日 12時48分

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鹿児島市の港に着岸したフェリーに積み込まれていた車に、覚醒剤およそ１００キロ、末端の密売価格にして７０億円分を隠し持っていたとして暴力団員ら５人が逮捕され、警察は、外国から来た船との海上での取り引きを通じて覚醒剤が密輸されたとみて捜査しています。

逮捕されたのは、指定暴力団・山口組から分裂した神戸山口組系の暴力団幹部、田中浩孝容疑者（４９）ら５人です。警察の調べによりますと、田中容疑者らは、１０日、鹿児島市に着岸したフェリーに積み込まれていた軽乗用車に、覚醒剤およそ１００キロ、末端の密売価格にしておよそ７０億円分を販売目的で隠し持っていたとして覚醒剤取締法違反の疑いが持たれています。
警察によりますと、鹿児島県沖で覚醒剤が取り引きされているという情報を基に、税関や海上保安本部などとともに捜査していたところ、田中容疑者らが奄美群島のはるか沖合で別の船から覚醒剤を受け取り、いったん漁船で徳之島に陸揚げした後、フェリーで鹿児島市に運んだ疑いがあることが分かったということです。
警察などはフェリーの船内の軽乗用車から土のうの袋に入ったおよそ１００キロの覚醒剤を押収し、田中容疑者をその場で逮捕しました。警察は、５人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。
警察は、外国から来た船との海上での取り引きを通じて覚醒剤が密輸されたとみて捜査しています。