堀込泰三 - 写真,趣味 10:00 PM
真にユニークな写真を撮るための5つのコツ
MakeUseOf:写真を撮ることは簡単です。でも、傑出した写真を撮るとなると難しくなります。スマホのカメラロール、Facebook、写真管理ソフトウェアなどに数えきれないほどの写真を保存していても、ユニークなものでもない限り、埋もれてしまうだけでしょう。素晴らしい写真には、必ずスペシャルポイントがあります。人々はそういう写真に足を止め、注目を寄せるのです。
そのためのスキルの大半は練習によって築かれるものですが、自分の写真スタイルを一歩上に引き上げる方法を知っているかどうかもかなり重要な役割を持ちます。そこで、あなたの写真技術を引き上げ、よりアイキャッチングな写真を撮れるようになるための5つの方法をお伝えしましょう。
1. アングルを変える
これは簡単です。なぜなら、ちょっと歩く(あるいはしゃがむ)だけでできることだから。どんな被写体でも、多くの人が目の高さで撮りがちです。アングルを少し変えるだけで、比喩的にも逐語的にも被写体が新たな側面を見せるようになります。
被写体にぐっと近づいてしゃがみ、見上げる体制になってみたり、時には地面に寝転んで真上を狙うなんてことも試してみるといいでしょう。逆に、何かしらの方法で上から被写体を見下ろすのもいいかもしれません。当然、鉛直方向のアングルだけでなく、水平方向のアングルも変えてみます。たとえば、特定の通りから見る人が多いビルを、違う通りから撮影するのもオススメです。
場合によっては、被写体を別のアングルから撮ることで、見る人にはそれが何か認識できないことも。そのような写真は、「何だろう」と思って時間をかけて見てくれるでしょう。それだけ長く見てもらえるということは、あなたの写真がユニークである証拠なのです!
2. 構図を変える
多くの人が従っている構図のルールがあります。被写体をフレームいっぱいに収める、3分割法に従う、黄金比を考慮するなどのルールです。でも、アイキャッチングな写真を撮りたければ、時にはそんなルールを破ることも必要です。フレームの一部分を被写体で埋める、被写体から離れて背景を広くするなどの応用で、写真の表情が大きく変わります。
集合写真の撮影時はまっすぐな列を作りがちですが、構図に少しアングルを加えることで、とてもユニークな写真を撮ることができます。フラットで真っ直ぐな列でも面白い写真になることはありますが、そうでない方法が可能なら、何が起こるか試してみるべきです。
また、被写体と無関係のものを構図に収めるのも効果的です。部分的に被写体に被っていてもいいので、何か別のものがあるだけで写真の雰囲気が一変します。たとえば、テーブルの上の観葉植物を撮影するときにイスが映り込んでいる写真は、構図のガイドラインからすればNGかもしれません。でも、実際にやってみるととてもいい写真になることもあるのです。
3. 影で遊ぶ
写真を撮り始めのころは、明るい日中に写真を撮るほうがいいでしょう。そのほうが、光以外の要素が写真に与える影響を学ぶことができます。それに、被写体は見やすいし、影がかぶってしまうこともないでしょう。でも、練習をすれば、影すらもユニークな写真を作るための材料として使うことができます。
影の効果は、奥行きを与えることだけではありません。写真の一部を影で隠せば、フレーム内のその他の場所への注目を集めることができます。バス停でバスを待つ男性の顔に影がかかっているだけで、ちょっと不思議な感覚が漂う写真になるのです。時に、影が写真全体の対象になることすらあります。
特にモノクロ写真の場合、影が面白くなります。撮った写真にいい影が映っていたら、色を変えてみるのもいいかもしれません。
4. ブラー(ぶれ)を加える
ほとんどの場合、ぶれは避けるべきものです。なぜならそれは、撮影中にカメラを固定できていなかった証拠だから。でも時には、写真の動きや不安定さを表現するために、あえてブラーを利用することも可能です。たとえば自転車で走っている人をそのまま撮っても静止しているようにしか見えませんが、モーションブラーを加えることで動きの要素を出すことができるのです。
ズームブラーも、写真にユニークな表情を付け足してくれる楽しい方法です。この効果を得るには、露出時間を長めにして、シャッターが開いている間にズームレンズのズームレベルを調節します。うまくできるようになるにはたくさんの練習が必要ですが、結果は非常にクールです。
筆者個人としては、被写界深度を浅くするというテクニックがお気に入りです。ブラーと同様の原理で面白い写真が撮れます。被写界深度を浅くするには、絞りを開きます。こうすることで、背景の大胆な色を犠牲にすることなく、見る人の視線を被写体に集めることができます。
5. 焦点色を選ぶ
景色の中にいる感覚をとらえるために写真にはさまざまな色を入れたくなりますが、多くの場合うっとうしい写真になってしまいます。それよりも、写真の中で引き立つ焦点色を1つか2つに絞ってみましょう。
また、焦点色以外はモノクロというクリエイティブな編集をすれば、印象的な写真に仕上がります。
撮影時の環境が望み通りでなかったとしても、この方法を使うことで、1つの色に注目を集めることができます。
また、逆の方法として、同じ色を持つ複数の被写体をフレームに収めることで、圧倒的な色彩感覚を生み出すことができます。色に関しては、いろいろなやり口があります。ポイントは、撮影時にそれをどのように使用するのかを把握しておくことです。
5 Tips to Help You Take Really Unique Photographs | MakeUseOf
Dann Albright(訳:堀込泰三)
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