2016年冬クールで3話切りされたアニメ(!?)
ランキング
[投稿日]2016年2月9日 15:59
2016年1月期の作品の第4話までの[ミタ]を比較したランキングです。
2016年2月も中旬に入り、毎週のミタ・ランキングも1月期作品の順位争いが激しさを増しています。そこで今期もやります、恒例“3話切り”作品を大検証です! 前回は2016年1月期作品の第1話を見た後、第2話以降を見ない“1話切り”の状況を検証しましたが、今回は3話あたりまでは視聴後、作品を見続けるかを決める“3話切り”を検証します。
第4話までと3話以前の[ミタ]の差を集計、その差の激しい作品を確認するわけですが、その結果、以下のような順位となりました。なお各作品の横の数値は、左側は3話と4話の[ミタ]の比較、右側の数値は第1話と第4話の比較です。
蒼の彼方のフォーリズム
(39.2%/58.1%)
赤髪の白雪姫(第2期)
(32.6%/50.8%)
虹色デイズ
(31.7%/45.1%)
ラクエンロジック(29.3%/54.0%)
亜人(TVシリーズ)(29.0%/47.0%)
霊剣山 星屑たちの宴(28.6%/46.0%)
ハルチカ 〜ハルタとチカは青春する〜(28.2%/41.7%)
シュヴァルツェスマーケン(27.5%/58.0%)
ナースウィッチ小麦ちゃんR(26.1%/52.8%)
NORN9 ノルン+ノネット(25.5%/49.3%)
これまでの“3話切り”検証同様、“1話切り”時点とは順位が変わり、ワースト1位だった『紅殻のパンドラ(TVシリーズ)』は見切り率が改善されランク外になり、代わりにワースト1位に上がってきたのは“1話切り4位の『蒼の彼方のフォーリズム』です。“3話切り率”は39.2%、1話からのトータルでは58.1%と実に6割近くの視聴者が離れている計算になります。この『蒼の彼方のフォーリズム』を含め、集計日と放送状況の関係で見切り率は悪く出やすく、週間ランキングにもランクインするなど不調とも言えないのですが、それでも視聴者をまだ掴みきれていないことは伺えます。
2位以下の作品を見ても多少の順位変動はあれど“1話切り”時点でワースト10に入っていた作品が多く、また1話からのトータルでの離脱率は全て40%を超えています。これは第1話に[ミタ]を押した人のうち、実に4割以上が[ミタ]を押していないことになり、中には50%を超える作品もあります。2016年1月期の対象作品全体での“3話切り率”の平均を見ても約21.2%と、2015年10月期から約5%の悪化を見せ、過去数クールの中でも悪い数値を見せた“1話切り”同様、芳しくありません。
過去クールのデータをみると30%以上は「見切りをつけた人が多い」という傾向をとるのですが、2016年1月期は第3話時点でも多くの作品の見切りが進んでいることが伺えます。
一方、1月期の優良作品、つまり“3話切り率”の低い作品は、以下のようになりました。
てーきゅう(第7期)(6.5%)
旅街レイトショー(6.7%)
血液型くん!4(7.7%)
プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ(13.7%)
“見切り”が進んでいるように見える1月期ですが、一方で好調な作品も少なくなく『てーきゅう(第7期)』『血液型くん!4』など“1話切り”時と同様にショート枠・シリーズ作が順調です。意外なところでオリジナル性が高い『ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション』『プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ』といった作品が安定しています。さらに週間ランキングでも上位につける『僕だけがいない街』も6位と上位につけ、『昭和元禄落語心中』も落語シーンが話題になったことからか徐々に[ミタ]が伸び始めてくるなど、作品の出自以外の要素も影響を与えているようです。
元々イレギュラーな放送状況が多く作品毎の[ミタ]のチェック状況にばらつきがある1月期ですが、それでも今回の検証では思いの外“3話切り”が進んでいることが見えてきました。一方で、前回の“1話切り”でワースト1位だった『紅殻のパンドラ(TVシリーズ)』は圏外へと逃れています。また、[ミタ]のチェック状況は3話から4話目あたりで変化を見せることも多く、今回ワースト1位の『蒼の彼方のフォーリズム』も週間ランキングにランクインしてくるなど改善を見せる作品も少なくありません、
今回のワースト10に入った作品も、クール後半に向かいさらに[ミタ]を伸ばしてくることを期待しましょう。
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