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 小学校5年の長男(11)を殺害しようとしたとして神奈川県警厚木署は13日、同県厚木市の母親(39)を殺人未遂容疑で逮捕し、発表した。母親は「心中しようと思い、首を絞めたことに間違いありません」と容疑を認めているという。母親の自宅では、小学校1年の長女(7)と幼稚園児の次男(5)が倒れているのが見つかり、その後死亡が確認された。署は2人への殺人容疑でも調べる。

 署によると、母親は12日夜から13日未明の間、厚木市内の自宅2階で、寝ていた長男の首を絞めて殺そうとした疑いがある。長男は目が覚めて無事だったが、首に絞められたような痕があるという。13日午前3時45分ごろ、母親が長男を連れて車で署に自首してきたという。署員が母親の自宅に駆けつけたところ、2階の寝室で倒れている長女と次男を発見した。

 母親は夫、子ども3人、夫の両親と7人暮らし。当時、夫は不在だった。

 厚木児童相談所や厚木市によると、母親は昨年12月以降、育児の悩みなどについて児相や市に電話で相談していたが、虐待の兆候などは見られなかったという。