2016年2月13日20時53分
北朝鮮が12日夜、拉致被害者ら日本人に関する包括的な調査を中止すると発表した。調査開始から1年半余り。家族の帰国を待ち続けている人たちには焦りや無力感が広がった。
一夜明けた13日。拉致被害者で2002年に帰国した曽我ひとみさん(56)は、新潟県佐渡市を通じてコメントを出した。一緒に拉致されて帰国できていない母ミヨシさんを思い「正直焦りを感じています。母が高齢となっていることから、時間に限りがあると思うからです」。また「この10年余り、何も進展していません」とし「どんな方法でもいいので、一日も早く家族を取り戻せるようにしてください」と訴えた。
田口八重子さんの兄で、家族会代表の飯塚繁雄さん(77)は、秋田県内であった拉致問題の啓発行事に出席し、報道陣に「やっぱり来たかという感じ」と語った。
残り:285文字/全文:637文字
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部
PR比べてお得!