高校時代の友人である、自分の家より金がない容姿が醜い男から急に電話がかかってきて、旅行をしないかと自分に話してきたのだった。
彼はMARCHの文学部に通っているわけだけど、自分よりも友人はいないようだ。
自分は高校時代から持病の薬の副作用で顔の皮膚は吹き出物やら膿やら凹凸でめちゃくちゃで、顔が腫れ上がり、全体的に容姿が醜い。
彼もそれに匹敵するかしないか程度に容姿が悪いので仕方なく2人でいたのだ。
考えてみたら、自分はこの男が好きではない。
彼は自民党や軍拡が好きで、ついつい自分は高校時代に「お前のような醜男を軍隊が守るか」と醜い顔をできる限り見ないようなしながら説教したことがあった。
お互い容姿が醜いがゆえに形成された人格の一部が一致する程度だ。
彼を見ていると女が自分を愛さない理由がわかる。容姿が醜いから 以上。
高松まで新幹線で行かなければいけないのだけど、どこで在来線に乗り換えるかという質問に「神戸」とか言ったので呆れた。
他にもわざと自分は「のぞみ138号」が何時に東京に着くのかを彼に聞いた。
インターネットに接続されたパソコンを弄っているのに彼は答えられなかったことに腹を立てた。
世の中はこういう原理で回っている。
つまり、自分が彼のようなことをすれば、男をイラつかせるということだ。
まぁ、旅行は楽しみではないかといえば嘘になる。
旅先での食事や景色が楽しみで決して彼と行くことは決して楽しみではない。
この旅は如何に自分の容姿の醜さが、人をイラつかせるのかということを同じレベルの男と一緒にいることで自覚することが出来そうだ。
とても自己中心的だとゴミ大学の人間に言われたが、何となく今なら分かりそうだ。
容姿が良くなりたい。
いろいろと最悪だ。