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びーきゅうらいふ!

 ホラー映画やアニメやゲームを好きに語る

【アニメ】昭和元禄落語心中 6話感想~今週は助六のお血脈と菊さんの品川心中!はたして自分の落語を見つけることは出来るのか?※ネタバレあり

アニメ アニメ-昭和元禄落語心中

昭和元禄落語心中6話 菊比古

※アニメ第六話のネタバレあり!
※原作はほぼ未読の状態で視聴しています。

結論:菊さんの膝枕で寝たい(真顔)

先週・今週と助六が口にしていた「鹿芝居」とは、落語家が演じる芝居という意味なんですね。なんで"鹿"なのかと思ったら、噺家=はな"しか"の芝居だから鹿芝居なんだとか。これは洒落ている!

助六の落語

お客の喜ぶ顔をたくさん見れて助六は大満足のよう。戦時中、満州では兵隊さん相手に落語をしていた助六は、「人のために落語をやる」と決めたと菊比古に語ります。喜ぶ人の顔がみたい、喜んでくれる人のために落語をしたいと考えている助六。今回芝居をしたのも、落語という型だけではなく、噺で人を喜ばせることそのものが自分の芸と考えているからなんでしょう。

昭和元禄落語心中6話 膝枕

しかし調子に乗って(?)菊さんの膝枕で寝ちゃうとは・・・助六まじウラヤマシス。ちょっとそこ代わって貰えませんかね!?

菊比古の落語への思い

対して、菊比古は「何のために落語をやるのか」ということを一度も考えてこなかったことに悩みます。元々、菊比古は助六の様に落語に愛着を感じてやってきたのではなく、家に半ば捨てられるような形で師匠の家に預けられたことがキッカケです。落語をやらなければ、自分の居場所なんてどこにもない・・・そんな思いでずっと落語を続けていたんですもんね。

昭和元禄落語心中6話 ショタ助六

昭和元禄落語心中6話 菊比古 ショタ

師匠の落語を聞く表情も正反対です。
でも最初に助六と出会った日、助六の落語を聞いていた時は笑みを漏らしていたので、「覚えなければいけない落語」とは違い、助六の落語は純粋に楽しかったのかもしれません。

ボーイ姿ふたたび

今週も登場・菊さんのボーイ姿。鹿芝居のおかげで女性客はみんな菊さんのファンになったようです。

昭和元禄落語心中 菊比古 ボーイ

それはヒミツですv
・・・ではなくて(スレイヤーズが好きな人にしかわからないネタ)、周囲には自分が噺家だということは内緒にしているので、盛り上がっている女性陣をやんわりと諌める菊比古。こういう仕草をみていると、助六よりも女ったらしに見えなくもないんですが菊さん。こりゃあ隠れてファンクラブができるタイプ!

とはいえ、みよ吉に対してはこういう態度をとらない

とこを観ると、こういう態度はある意味、わざと演じている部分が大きいのでしょうけれど。

助六への嫉妬

次の寄席のため女役の稽古をしていた菊比古は、助六の「おまえにはそういう役が似合うって昔言ったろ?」という言葉に、確かに同じことを戦争前に助六から言われたことを思い出します。鹿芝居でようやく自分が掴み取ったという感覚も、既に助六は見通していたという事実に激しく嫉妬する菊比古。この人には決して追いつけないという思いが胸を焦がします。

そして鹿芝居後の初の寄席が始まります。
まずは助六の「お血脈」・・・額に押せば極楽に逝けるというハンコ(血脈の印)が大流行し、地獄が不景気になってしまったことに困った閻魔大王が、地獄にいた石川五右衛門にそのハンコを盗むように命じる・・・というユーモラスな噺。見事ハンコを盗み出した五右衛門。だが盗み出せた嬉しさから、ハンコを拝むとそれがおでこに・・・と終始しっかりと笑わせてくれます。

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助六の落語は常に客の笑いに包まれていて、いつもそれを日陰から覗いているという意識が拭えない菊比古。眩しさから目を背けたいと思うも、まるで光と影のように、互いに離れられない。

何のために落語をするのか・・・菊比古はもう迷わないと決意します。

自分のための落語

菊比古の演目は「品川心中」
心中しようと決めた女郎が、道連れに独身の男をテキトーに選び、半ば無理やり心中を迫る。だがカミソリで首を斬るのを怖がる男に業を煮やし、桟橋から男を突き飛ばしてしまう。そこへ「金が出来た」という報せが届く。女郎はあっさりと心中を止めるも、こっそりと生き延びていた男が仕返しをするという噺。

昭和元禄落語心中6話 品川心中 菊比古

今までとは打って変わり、無理して声を張ることもせず、肩の力を抜いた状態の喋りから始まった菊比古の落語。・・・この女を演じる時の菊さんの色っぽさは、芸者の家に生まれたことで一生懸命踊りを覚えても、結局は自分は男で、芸者にはなれないという「本当は女に生まれたかった」・・・そんなコンプレックスが菊比古の中にあるせいなのかもしれません。

お客の反応がいつもと違うことを肌で感じながら、何のために落語をやるのか・・・それは自分が自分でいる為だ、と確信した菊比古。ついに己の落語を見つけたようです。

昭和元禄落語心中6話 みよ吉

寄席にはみよ吉の姿が。
ですが序盤こそ楽しげに観ていたものの、中盤なぜか意味ありげにため息をつくみよ吉。申し分ない落語の出来でしたが、この物憂げな表情・・・女郎や心中という内容に何か思うところがあったのか?それとも他に何か理由があるのでしょうか・・・。

【最後に!】
お客さんの喜ぶ反応を聞いてノっていく助六、お客の反応の違いを感じて己の落語を確信した菊比古・・・演者の芝居をただ一方的に観ているように思えますが、やはり舞台というのは、お客さんと演者、双方で創り上げていく娯楽なのだと思いました。

来週はみよ吉と助六が菊さんの膝枕を奪い合ってバトルしたり(?)波乱の展開のようです。

↓前回の感想はこちら!