明治ホールディングス傘下の明治は9日、うがい薬のパッケージを巡り4月から新たに「イソジン」ブランドで販売する塩野義製薬の子会社と開発元の米系製薬ムンディファーマ(東京・港)に対し、デザインが似ているとして使用差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。
イソジンのうがい薬は50年以上、明治側が日本国内で独占的に製造・販売していた。開発元のムンディファーマとの契約終了に伴い、4月から明治は独自のうがい薬を販売する。独自商品には1980年代から使ってきたカバのキャラクター「カバくん」を使う予定。
ところが、ムンディファーマが4月以降の販売契約を結んだ塩野義製薬側が販売する新たなイソジンに「カバくん」に似たデザインが描かれており、消費者が混同する恐れがあるという。
ムンディファーマは「検討中のデザインに自信を持っている。友好的な承継に向けて専門家と準備をしてきた。消費者が混乱しないように予定通り4月に発売する」と話している。
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