留年しかけの高専生がが一番最初に書くのにふさわしい記事と言ったら、もうこれしかないだろう。

　いいか、高専には来るなよ、来るんじゃないぞ。

　高専は15の人間の選択肢を取り上げて、技術者になるかクズになるかと突きつける学校だ。もちろん人生の中じゃ突きつけられ、選ばなくてはならないことがゴマンとあることは僕だって知っている。でもなにも15の人間、それも高専に入ろうとするならそれなりにはデキる人間が、わざわざ自分の可能性を狭める高専に来ちゃダメだ。

　中学の僕は、自分で言うのもあれだがそれなり以上には優秀で、進学校だって十分狙える成績だった。だけどそれを全てなげうって高専を選んだ。何をしたいのかもわからないまま。何をしたいかわからないから、ただなんとなく時間を無駄にして、技術者になりたいでもなく、かと言って高専から大学に進学できるかと言われれば簡単には行かず、こうしてブログに書きたくってただ後悔することしかできない。そんな僕みたいな、目的もないくせに高専を選ぶような人間が増えていいと思えない。

　ここまでで「それはお前が屑なだけだろ」と思ったなら、それは正しい。僕が屑だったから高専生活を無駄にしたと言うのは一点の間違いもなく正しい。「高校だって辛いんだ」と思ったなら、それも正しい。僕は隣の芝生を眺めているだけなのだろう。

　でも、それでも、高専なんて来なければよかった、って言う僕は消えない。普通に高校に行って普通に大学に行って、そういう可能性を僕は見なかったことにはできない。

　だから僕は言う、目的もなくただ高専に来るのは絶対にやめろ。それでも来たいって言うなら、決して下を向くな、上だけ見ていろ。

……まあ、それが出来る人間ならそもそも高専なんて来なくて良いんだけどな。