女子サッカー元選手が監督ら提訴 札幌地裁
女子サッカー3部リーグ「ノルディーア北海道」に所属していた際、監督からセクハラを受けたなどとして、同チームの元選手2人が12日、チームを運営する一般社団法人と当時の男性監督(49)を相手取り、計1000万円の損害賠償を求め、札幌地裁に提訴した。ノルディーアの曽田雄志・球団代表は「事実関係を確認し、誠実に対応したい」とのコメントを出した。
訴状によると、男性監督は2013年10月、自宅で当時19歳の女子選手(21)に性的な質問をし、抱きつくなどした。また、別の日には自宅で女子選手(22)に抱きついたり、キスを迫ったりしたという。
2人は15年5月、球団側に改善を要求。その後、監督が同月に辞任し、2人は同7〜11月、練習態度などを理由に相次いで退団させられた。記者会見した一人は「セクハラ隠蔽(いんぺい)のため、退団させられた。納得できない」と主張している。
男性監督は今年2月、コンサドーレ札幌と提携するタイ男子リーグ「コンケーンFC」の監督に就任している。【日下部元美】