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サハリンで日本の温室栽培の技術を紹介2月13日 7時07分
厳しい寒さで冬の農業が大きく制限されるロシア極東のサハリンで、日本の温室栽培を紹介するセミナーが開かれ、日本企業が輸出につなげようと農業用ハウスの効果をアピールしました。
このセミナーは、ロシア極東のサハリン州などが12日、中心都市ユジノサハリンスクで初めて開いたもので、日本の温室栽培に関心を持つ地元の農家などおよそ100人が集まりました。そして、日本の4つの企業の担当者が、冬の寒さや雪の重さに耐えられる寒冷地仕様の農業用ハウスなどを紹介し、「年間を通じておいしい野菜や果物が生産できます」などと述べ、温室栽培の機能や効果をアピールしました。参加者はこのあと、去年、北海道の企業が地元の農家に無償で提供した農業用ハウスを訪問し、ロシア料理でスープやサラダに使われるタマネギの葉の生育状況を見て、日本の温室栽培の高い技術に理解を深めていました。
サハリンでは冬の間、積雪が多いほか、氷点下30度にまで冷え込む日も多いことなどから、野菜の自給率は60%程度にとどまっていて、日本企業としては農業用ハウスの輸出につなげたい考えです。セミナーに訪れたイチゴ農家の男性は「日本の温室栽培は、生産性が高く、栄養価も高い。年間を通じてイチゴを生産したいので、日本の技術を取り入れたい」と話していました。
サハリンでは冬の間、積雪が多いほか、氷点下30度にまで冷え込む日も多いことなどから、野菜の自給率は60%程度にとどまっていて、日本企業としては農業用ハウスの輸出につなげたい考えです。セミナーに訪れたイチゴ農家の男性は「日本の温室栽培は、生産性が高く、栄養価も高い。年間を通じてイチゴを生産したいので、日本の技術を取り入れたい」と話していました。