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NATO 難民流入抑制で地中海で密航監視へ2月11日 22時37分
NATO=北大西洋条約機構は、内戦が続くシリアなどから大勢の難民や移民がヨーロッパに押し寄せていることを受けて、地中海で密航船の監視や追跡を行い、難民などの流入を抑える活動に参加する方針を決めました。
ベルギーのブリュッセルで2日間の日程で開かれているNATOの国防相会議では、11日、内戦が続くシリア情勢を中心に意見が交わされました。この中で、大勢の難民や移民がシリアなどからヨーロッパに押し寄せていることについて、トルコ、ドイツ、ギリシャの3か国からの支援要請を受け、各国は移動ルートになっている地中海東部で、NATOの艦船による密航船の監視や追跡を行い、難民などの流入を抑える活動に参加する方針を決めました。
この海域では、沿岸のトルコやギリシャ、それにEU=ヨーロッパ連合の巡視船が警戒に当たっており、NATOはこれを補完する形となります。ストルテンベルグ事務総長は記者会見で、「われわれの活動は難民を押し返すものではない。密航業者や不法移民の取締りに向けて各国を支援する」と述べ、速やかに活動を始めたいという考えを示しました。
また、各国は、シリアやイラクで過激派組織IS=イスラミックステートへの軍事作戦を続けるアメリカ主導の有志連合を支援するため、NATOのAWACS=早期警戒管制機を派遣することで一致しました。NATOとしてISの掃討作戦への参加を決めたのは初めてです。
この海域では、沿岸のトルコやギリシャ、それにEU=ヨーロッパ連合の巡視船が警戒に当たっており、NATOはこれを補完する形となります。ストルテンベルグ事務総長は記者会見で、「われわれの活動は難民を押し返すものではない。密航業者や不法移民の取締りに向けて各国を支援する」と述べ、速やかに活動を始めたいという考えを示しました。
また、各国は、シリアやイラクで過激派組織IS=イスラミックステートへの軍事作戦を続けるアメリカ主導の有志連合を支援するため、NATOのAWACS=早期警戒管制機を派遣することで一致しました。NATOとしてISの掃討作戦への参加を決めたのは初めてです。