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【東京】<フォーカス 23区の予算案>渋谷区 ホームレスに住宅確保
ホームレスへの新たな支援策として、路上生活が長い高齢者や健康状態に配慮が必要な人を主な対象に、まず住まいを確保し、衣食の提供や社会復帰に向けて必要な支援を実施する「ハウジングファースト事業」を始める。支援団体に業務を委託するための費用二千八百万円を計上する。 民間アパートを借り上げ、緊急避難として対象者を三カ月間をめどに無償で住まわせる。その間に定住するアパートを探し、住民登録して生活保護の受給など福祉につなぐ。ハウジングファーストは欧米で広がる支援策で、都も二〇〇四〜〇九年度に、似た事業を実施した。 昨年八月に都が行った調査では、区内のホームレスは百十七人。新年度は八人分の住宅を確保する。長谷部健区長は「どうしたら効率よく自立支援できるか、検証したい」と話した。 多様な性を表すレインボーカラーのリボン普及、教職員向けの研修など性的マイノリティーへの理解を深める施策にも力を入れる。また、食物アレルギーがある人も食べられる非常食、ペットフードを新たに備蓄する。 (小形佳奈) PR情報
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