私ははてなブログ界隈にそこまで詳しくありませんが、最近ちょくちょく目に入ってくる名前があります。
それがnoteです。
正直言って、噂に聞くnoteへの印象は「良く分からないけどお金儲けに使う何か凄いシステム」というものでした。
実際、最近noteが情報商材化しつつある、みたいな指摘の記事を見かけますね。
しかし、話を聞いているだけではその正体が見えてきません。
この目でどんなものか確かめてみようと思い、noteのサイトを訪れました。
さっそくnoteにやってきた
初めてnoteに来た時の感想。
「ここがトップページでいいんだよね……?」
次に抱いた感想。
「……ブログ?」
その1分後の感想。
「……pixiv?」
2分後の感想。
「……小説家になろう?」
noteに登録してログインした際の感想。
「……ツイッター?」
このような印象を持ちながらもしばらくnote内をうろうろし、大体のことはつかめました。
noteとはコメントやイラストや小説を記事として公開できる場だったのですね。それに加えて動画や音楽も配信できます。
そしてやろうと思えばそれらを有料で販売できる、という仕組みになっています。(一部は有料化できないようですが)
有料販売は会員登録を行うことで出来るようになります。
今のところ登録する際に年会費等は必要ありません。
なお、有料のコンテンツを買いたい場合も会員登録しないといけないのですが、無料の記事を閲覧することは会員登録をしなくてもできます。
noteのコンテンツ
noteで配信できる記事には『ノート』と『マガジン』というものがあります。
最初は『マガジン』が有料コンテンツのことを指していると思っていたのですが、違いました。
ノートとは?
まず『ノート』について説明します。
『ノート』は画像やテキストを含む一つの記事のことを指します。
以下の五種類があります。
・トークノート
短い文章と画像を投稿できます。
ツイッターのツイートのような使い方が出来ます。
・イメージノート
複数の画像を貼り付けられるのが主な特徴です。
写真集や漫画などを作ることが出来るでしょう。
・テキストノート
長めの文章や画像を貼り付けられます。
はてなブログで投稿する記事の形に近いです。
・サウンドノート
主に音声ファイルをアップロードすることに使います。
・ムービーノート
外部サイトにある動画を載せることが可能です。
マガジンとは?
そして『マガジン』は複数の『ノート』で構成されたコンテンツのことを指します。
例えば、一つの『ノート』に4コマ漫画を1ページ作るとします。
そして、一つの『マガジン』では作った4コマ漫画を100ページ(100ノート)ぶんまとめることができるわけですね。
『ノート』も『マガジン』も、無料で配信するか有料で配信するかを選ぶことが可能です。
(一部有料配信できないものがあります)
noteの強みは理解しやすさにあるのかもしれない
はてなブログでお金を稼ごうと思ったらアドセンスに登録するとかアフィリエイトサイトに登録するとか、もう一つ別のステップが必要になりますが、このnoteでは有料で配信することを選ぶだけでコンテンツを収入に紐つけることができます。
つまり、note内だけでお金の管理が完結するわけです。
そのあたりのことは直感的に分かりやすくていいなと思いました。
その代わり、コンテンツの売り上げが発生した場合にその内の一部を運営が受け取る仕組みとなっています。
はてなブログはproにした場合に費用がかかり、赤字になる可能性がありますが、noteではその心配はありませんね。
ただ、記事に広告は貼れないようですね。
お金を稼ぎたいならそれに見合った魅力的なコンテンツを発信しないといけないわけです。
サポート(投げ銭)という機能について
投げ銭というあまりにストレートすぎる言い方にちょっと笑ってしまいました。
いわゆるおひねりですね。
スーファミのカブキロックス的な。
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ユーザーが投稿した記事の下にある『クリエイターをサポート』ボタンを押すとこのような画面が表示されます。
ここで選んだ金額がそのクリエイターに渡るわけです。
一番右の○○円のところは小切手のように自由に金額を設定できます。
クリエイターにとっては残念ながら「この小切手に好きな金額を書いてくれたまえ」って言って渡されるものではなく、サポートする側が金額を記入するのですが(当たり前)。
この機能は無料有料問わず、公開した記事に付属しています。
クリエイター側の視点で見ると、有料のコンテンツを配信しなくても、こういった形で収入が得られる可能性があるわけですね。
知名度がある人でないと収益にはならないのではないか?
ただ、少し気になることがありました。
有料の記事は途中で『続きを見たい場合はお金を払う』みたいな文言が出てくるので、そこでお金を払って購入しないと全文が見れません。
ただ、有料なのかどうかが見出しをクリックして記事の全体を表示させないと分からないみたいなんですよね。
そのため、元から記事に課金する気がない人から見ると途中まで読み進んで「これ全文見れないのかよ」ってなるわけです。
その後に同じ人の別の記事を見かけても「また有料記事なんだろうな」となって記事そのものをクリックされない事態が発生しそうだなと。
その記事に入る前の時点で、お金を払うことをイメージさせておかないと売れないんじゃないでしょうか。
いわゆる『作者買い』とか『原画買い』ですね。
すでにある程度有名な方でないと、コンテンツを売るためのハードルがちょっと高いように思えますね。
といいつつnote巡回中に『noteで購読者を増やすやり方♪』みたいな有料記事を見かけて即行でクリックしそうになったのですが。
まだnoteで特に何もやっていないというのに。
ふう、危ない危ない。
無名の人が記事を売りたい場合、無料で公開される分の記事でどれだけ人をソノ気にさせるかが大きな鍵となりそうです。
noteとは何なのか、まとめ
最初の印象の通り、ブログサービスやイラスト投稿サービス、小説投稿サービスなどが一つになった場所だと考えれば問題なさそうです。
そしてそのコンテンツを有料で売り買いすることもできる。
それがnoteです。
中々面白そうだな、というのが私の率直な感想です。
軽く散策しただけでも、無料の記事や有料の漫画、コラムに写真集など、さまざまなものが並んでいました。
雑貨屋というか、フリーマーケットというか、混沌とした場のようです。
でも、だからこそ面白みが詰まっているように思えます。
オモチャ箱をひっくり返したような感じ、ですね。
クリエイターの視点で考えても、ここで作品を投稿することでファンが生まれたり、収益を得ることで他の仕事に手をつける必要がなくなり、ますます創作に時間をかけることが可能になります。
『小説家になろう』から文字通り小説家としてデビューする人が出たように、今後、noteからも有名なクリエイターがどんどん生まれていったりしていくのではないでしょうか。