暴言、辛いですね。
ブログ初心者あるあるなのですけど、初めてネガティブなレスポンスを受けた時の衝撃。今でも忘れることはできませんよ。最初からこれを穏やかな心で流せる人がいれば僕の中でその人は確実に仏認定されるでしょう(笑)それくらい、暴言というものは相手の心に強い影響を与えるものなのです。
今回はそんな暴言者に対するものではなく、受け手側について一石を投じます。
暴言に翻弄される人々
ブログに限った話ではありません。日頃、TVで活躍している著名人でも、中には公の場でそれらに感情で反論する方がいる。わざわざ2chまで覗きにいって、憎悪に当てられて半ば狂ってしまう人も少なからず...。エゴサーチをしているのでしょうね、気持ちはわかります。
ブロガーにしてもそうですね。無名な頃ならいざ知らず、ある程度、名前が売れてくればそれに比例して暴言や誹謗中傷が増える。それに対して右往左往。時には反論エントリーなんか書いたりして。散見。
これらに思うこの気持ち、ひとことで表すなら「残念」
否定するものではない
予め言っておくと、これらを否定するつもりはありません。だって、気持ちは凄くわかるのですもの。僕なんて毎日なんらかの暴言を浴びていますよ。そのたびにえもしれぬ怒りの感情が沸き上がる。時にはそれらをつるし上げたくもなるのです。リアルタイムで暴言や誹謗中傷を浴びている当事者なのですよ。
反射的な怒りの感情を抑えるのは難しい。冒頭でも述べたように、それができるのは仏くらいのものでしょう。そして、それを抑えつける人は誰もいません。瞬時に沸き上がるものを抑えることなど誰もできないし、思想の自由は保証されているわけですからねぇ。
至って健全なこの感情「怒り・悲しみ」、これが不健全、マイナスの作用を及ぼすとしたら・・・それは反撃、復讐にほかなりません。
反論を見て思う「残念感」
「今日も僕のアンチがいましたが、消滅させてやりましたよ」なんてね。Twitterでつぶやく方もいますし、時には1本の記事にする。本人にとってそれは憎悪のお炊き上げなのでしょう。そうでもしなきゃ溜飲が下がらないのかもしれません。
ここについても否定しません。僕だって手前まで行くことは、なくはないですから。「どうやって矛盾をついてやろうか」「今に見ていろよ」なんてね。でも、最近ではこの感情が湧くことは随分と減った。
それら憎悪が止められぬインターネット上の半ば必要悪としても捉え、諦念の境地に達し始めたのかもしれない。肯定もせず、否定もしない。どちらも疲れるから、ならば受容しようではないか。このように考え始めたのです。
だからこそなのでしょうか。暴言や誹謗中傷に反論する人を見ていると「残念だなぁ」という感情が起きる。事実上の「僕には効いてます」宣言にも見えてしまうから。
暴言や誹謗中傷は器を試されているのかもしれない
しつこいようですがもう一度言います。それらに怒りや悲しみを覚えることは自然であり、健全な精神です。ですけども、それに対してその人がどうあるか。それとこれとは全く別の問題ともいえます。
暴言や誹謗中傷、それは受け手側の懐の広さを結果的に試すものなのかもしれません。
赤面して公の場で反論するのか。
何ごともなかったようにブレず、粛々と、悠然とさも「強さ」を言葉ではなく生きざまで物語るかのように更新を続けるのか。
そのサイトのFANが見たいのは・・・きっと後者でしょう。誰も器の小さな人の定期購読をしたいとは思わない。少なくとも僕はね。
愚痴を聞いてくれる人がいればそれを大切にしよう(あとがき)
僕なんかは定期的にツイキャスでリスナーと交流しますから、そこで割と愚痴りますよ(笑)「今日はこんな暴言があってさぁ」だの、「正直、ムカツイた」だの。でも、それに関してはその場にいる人は割と受容してくれて、僕の心の荷物が下りるのです。時には「そんな小さなことを気にするんじゃない!」などと叱咤激励されることもありますけど、それはそれで優しさとして受け取りますし、嬉しくもなる、気づきにもなる。
問題はパブリックな場所に、記録に残る形として暴言や誹謗中傷に対する自分の見解を感情論で語ってしまうことでしょうね。メリットがほとんどありません。前述の器を試される意味でもそうですよ。それを見て誰が「この人は強い!」なんて思えますか?思わないでしょう。
反論するのであれば方法が大事です。理詰めで、その暴言や誹謗中傷がいかに無意味であるか、いかに自分に正当性があるかを主張するならば読者も納得がいくでしょう。ですけども、顔を真っ赤にして「腹が立つ!」なんてエントリを見せられちゃあ、それはもう残念としか言えない・・・
有名税ではないですけど、著名な方にはそれなりの振舞いをしていただきたい、というのが正直な気持ちです。そのような心無いレスポンスを浴びることも承知の上で、自己選択でその位置まで辿り着いたのではありませんか。誰かに首根っこを掴まれて有名になったとでもいうのでしょうか。
腹をくくってください。瞬間的な感情を、ぐっとこらえてください。そしていつものあなたらしい、素敵なコンテンツを見せてください。FANはそう願っているのですよ。
終わり