「『僕の血液型は何型だと思います?』って聞く男を私は初めて見たよ。」と大野さんが言った。
「『僕の血液型は何型だと思います?』って聞く男を私は初めて見たよ。」と俺も初めて言われた。
なんかまわりくどい文章だね。
ちなみに、俺は一人称を会社では『僕』、家や家族の前では『俺』、キレている時は『私』を使う。つまり、紳士な時は『僕』、熱くなっている時は『俺』、殺気だっている時は『私』を使っているとも言える。
ある日、フランクさんが並べていたファイルを俺があいうえお順に並べ直していたら、「ごめんね。私、大雑把な性格の血液型なんだ。」と言った。
血液型別性格診断の話は女性たちの中では盛り上がるが、男はあんまりそういう話をしないし、毎朝やっている占いの結果で一喜一憂するのも女性に多いんじゃないかな?でも、俺はその話に乗ったんだよね。共感するために!
そしたら、みんな盛り上がって、フランクさんの血液型当てクイズが始まった。勤務時間中にね。仕事そっちのけで。総務で一番真面目だと思われている俺が会話を広げたから、総務部では『真面目な明恵さんがGOサインを出したから、今から休憩タイムの始まりだ!』モードに移行した。
その場には、男性上司もいたんだが、普段まじめに働いている俺が珍しく盛り上げているので、お咎(とが)めなしらしい。
結局、フランクさんはAB型だったんだ。AB型って大雑把な性格だっけ?そこで血液型別の性格傾向についてこちらを参照しようと思う。
なるほど、なるほど。そうかそうか、って全く当てはまらない!人の性格を4つに分けるのには無理があるということか?それとも、二面性の一面が大雑把で、私生活では細かかったりするのだろうか?
それでだ、フランクさんの血液型が分かった後で、みんなして「私は何型!」申告が始まって、それに対して「やっぱり?」、「えっ、そうだっけ?」みたいな反応が出た。もちろん、男性陣はだんまりで会話に入らず淡々と仕事していたよ。
そんな中、俺は冒頭で書いた『僕の血液型は何型だと思います?』発言をしたのさ。
そしたら、なんと俺の血液型予想候補に全血液型があがった。あれ、俺のイメージって人それぞれなんだねって思ったよ。普通はある程度絞られるハズなんだけど、俺はその人その人にあった応対を心がけてきたから、俺の性格が多重人格みたいになっているらしい。
一般的なA型、B型、O型のイメージはこちらを参照してね!
結局、総務の女性たちが話し合って出した俺の血液型予想はAB型となった。
さて、俺の血液型は何型だと思います?