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表面からは分からない市場の裏事情を、深田が赤裸々に描いていきます。コピペ、無断転載オッケーです(^^)商用コピーは一言お声がけください。※投資は自己責任でお願いします。

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    東京地裁民事9部で、梶原弁護士を被申立人として訴えを起こしたところ、瀧澤健一書記官から奇妙な連絡が来た。


    「梶原利之さんに電話したら、期日の希望日程が出ました」

    と。

    私は目が点になりました。

    あの~、私、梶原利之弁護士の電話番号書いてないのに、先回りして電話するとかって、つるんでませんか?

    しかも、期日って、普通、原告の都合先に聞くのになんで被告の都合先に聴いてるんですか?

    これは、元々知り合いじゃないとできない技だから、この人たち超能力者で梶原の電話番号わかったというわけでないならつるんでると踏んで間違いなし。

    そこで、民事9部の瀧澤健一書記官と野村昌也裁判官が社民党福島みずほの内縁の夫海渡雄一の友達梶原利之弁護士の一味かと思って、忌避の申立をしました。

    しかし、民事9部はなんでこんなに極左に利益供与してるのか理解できません。しかも、電話番号知ってるとか意味不明だし。

    これ、忌避に対する東京地裁民事16部からの返信。

    {84D9D34C-7C21-4A31-AA5C-E3A82B15C8C1:01}

    要約するとですね。

    1.瀧澤健一書記官が梶原に事前に電話したかは確認できていない。

    2.例え、(電話番号を原告が書記官に教えてないのに)瀧澤健一書記官が梶原利之に電話をしても旧知の間柄とは言えない。

    という内容で棄却されました。

    ここまで社民党が裁判所で強いとなら、社民党の一員になるしかないのですかね。

    福島みずほマンセー

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  • 10/22/15--23:41: 空前のモテ期?
  • 空前のモテ期。

    四十手前にして。

    {11D5A07D-6BC3-46C7-8770-9689B3A1C0B9:01}

    でも、最近、こんな良い男が自分のこと好きになるかな?私みたいなおばさん?

    いやいや、冷静になれ!

    結婚詐欺かもって思うんだよね…´д` ;

    それこそ、精神的に老いてる?

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  • 10/27/15--13:54: くるま!
  • おはよう^ - ^

    {AFC289E8-E125-418E-9C3B-5A5D4CB988F4:01}


    最近、クルマ関連の仕事してます。


    大手だからどれだけ最先端のモノづくりしてるのかと思ってたんだけど、うちが作ってる以外のものはホームセンターレベル´д` ;

    担当者は全然画像のことも、通信のことも電波のことも知らないし、仕様もグダグダで、このままプロジェクト進めると思うと先が思いやられる>_<

    シリコンバレーと日本は、やっぱりレベルが違い過ぎるし、開発スピードも違うし、日本で採用できるエンジニアのレベルも低いし、なんか日本に期待し過ぎたのかなぁ。

    うちは元々音速機用のソリューション作ってたから、クルマみたいなスローなの大丈夫だけど、他社の作ってるへぼいソリューションが心配。

    0 0

    おはよう。


    {DC85DA6E-069C-40D6-B164-E2BE35FBA660:01}

    化粧も落とさずソファで寝てしまった。

    そういえば、こないだ米国内国歳入庁のジョエイキャンベルから、またファックス来たよ。

    {A1A96DA1-C134-477F-9821-79EDF7228AC2:01}

    レイトンは弁護士の名前。

    ジョエイからのファックスには、「ハンドラーの情報を寄越せ」って書いてて、ハンドラーって何かと思うと調べたら、マスタースパイのことを悪い呼び方でハンドラーって言うらしい。
    アメリカのスパイはインテリジェンスエージェントって表現するから、ハンドラーって日本のスパイだろ?お前の上司の名前を言え!って意味ね。

    おいおい、スパイ違うますし。
    元株アイドルですよ、深田は!! 
    てゆーか、米国税局がなんでスパイ探してるんだよ!

    みたいな話で´д` ;

    10月20日までに返信しなければ、10万ドルの罰金とか言われて´д` ;

    仕方ないので、アメリカの議員に手紙送りまくったよ。

    20日過ぎてもジョエイからの連絡は無かった。

    無かったんだけど。

    今朝、ジョンマケインからメールが来てた。

    ジョエイキャンベルの件、合衆国内国歳入庁に問い合わせて議会で聞いてくれるそうです。

    マイクホンダみたいに日本人に意地悪してくる米議員もいれば、ジョンマケインみたいな真面目な人もいるんだね。

    どうなるのか結果はまだわからないけど、取り敢えず良かったのかなぁ(^_^;)

    こないだは、アメリカの議員に手紙送りまくった翌日にマイクホンダが不正調査始まったけど、なんか人生不思議なこといっぱいあるわ´д` ;


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    無人運転とクラウド運転の技術提案を米政府関係に出しました。


    独自LTEも提案して、200Mbpsで通信できる技術で複数の動画も同時に送れる設計にしました。

    360度パネルに3D映像をリアルタイム伝送。

    LTEを通信とレーダとして使うダブルユースで無駄が無いです。

    リアルタイムにダイレクトオブジェクトオリエンテッドレンダリングも行なうシステムです。

    日本の会社は要求レベルが高くないけど、アメリカが欲しがるモノってハンパないなぁ。

    はぁ、人手が足りない´д` ;

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    さっきニュースで気が付いた。

    IRS(合衆国歳入庁)長官ジョンコスキネンが米議会による弾劾に掛けられるというニュースに。

    これまで、IRSは共和党のNPOに税務調査を装った嫌がらせを散々してきたのだけれど、越権行為の証拠が出てきたのでついにコスキネンも弾劾を免れないようだ。

    あれ?

    このニュースの日付、27日水曜日米国時間。これは、28日のジョンマケインからのメールが来た日か。

    そうか、ジョン・マケインの言った「I have forwarded your letter to IRS」って、単に私の手紙を転送してくれたのかと思ってたけど、こういうことだったのか。。。


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    米国税IRSからうちの会社に税務調査が始まったのが今年の4月。

    {20342B6D-4DD8-4EA7-AC7F-021E367C3AE4:01}


    うちは日本の会社だから、関係ないでしょとバトルして、うちの会社の領収書原本、会計資料原本、契約書原本、開発資料、銀行通帳原本を提出するように言われて、出せるわけないだろうと回答したら100万ドルの罰金と言われ。

    慌てて、IRS担当調査官がマイクホンダの秘密のファンドマネージャーであることを突き止め、社民党福島瑞穂経由で官邸前デモテロリスト梶原利之弁護士の差し金であったことを突き止め、ロビイスト活動でマイクホンダが裏で糸を引いていると6月4日に議員から大使館まで英文日文で手紙を送りまくった。

    返事が無いので、東京地方裁判所でIRSに対して不法行為であると訴訟を提起した。

    IRS担当者は、7月20日にうちの会社を破産宣告で潰してやると豪語していたが、その日、IRS担当者の親玉マイクホンダは寄付の見返りに利益供与していたかどで倫理委員会の調査が入ってIRSは動きをひそめる。

    10月5日、IRS宛てに最高裁判所経由での海外送達で私からの訴状が届いたはずだったが、IRSは「そんな担当官は存在しない」とシラを切って訴状の受け取り拒否。そして、ファックスでうちの会社宛てに「おまえは日本のスパイだろうから、スパイの上司の名前と情報を出せ」と送ってきた。口頭では「さもなければ、10月20日に罰金課してお前の会社を潰してやる」と言っていた。

    {147BA73B-0678-4CC1-B6B7-AEE82BB58D35:01}

    (レイトンは弁護士の名前)

    IRSは明らかに越権行為でCIAの領域に踏み込んだのだ。
    因みに私は京橋税務署で申告してるし、私は元アイドルであって、スパイでは無い。

    ヤバい、と思って、ジョンマケインに訴状とIRSのファックスを送ったのが先週。CIAはジョンマケインの管轄のはずだ。

    10月28日にジョンマケインから「君の手紙はIRSに転送した」とのお礼のメールが届き、その日、IRSの長官ジョン・コスキネンは議会で弾劾に掛けられたとのニュースが出たのだ。

    激化する元アイドルと反日中国スパイとIRSの戦い。
    深田萌絵の運命やいかに・・・

    続く


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    【合衆国内国歳入庁、IRSが出てくるまでの経緯】

    5年前、普通の株式投資に退屈した私はもっと面白い投資を探していたところ、元米軍のJSF計画で開発していたアメリカ人を発見した。
    彼は、JSF計画で音速機用の遠隔操作システムと動画伝送システムの開発をしていたのだが、解放軍と組んだ台湾マフィアに台北オフィスを襲撃されてFBIに保護されて米国籍を取得。狙われたことを理由にいったん開発チームからは外されてしまった不運な人だ。

    それは面白いと思ったので、一緒に会社を始めたのだ。

    が、私は技術に明るくない。

    明るくないので早大の同級生、理工学部の日中ハーフ藤井一良君に手伝って欲しいとお願いした。彼はアルファアイティシステムというIT会社も経営していたのでちょうどいいかと思ったのだ。

    彼は一千万円を私に預ける代わりに、設計を勉強したいからソースコードを見せてくれというので、まあ一千万円預けたら持ち逃げしないだろうと安心した。

    はしょっていうと、藤井は「この技術を解放軍のミサイル開発に使いたい」と言って、断ったらいなくなったのだ。

    焦った。コンシューマ用途とはいえ、スペック自体は軍事利用とそん色のないデュアルユース設計だ。中国への持ち出しは輸出規制下にあるし、倫理上できるわけもない。

    藤井はそのソースコードを自分で開発したと言う為に私を訴訟し、保証金は借金だという意味だったと主張した。その弁護士が、泣く子も黙る極左のトップエリート梶原利之弁護士、福島瑞穂の夫である海渡雄一の同志だったのだ。

    因みに梶原利之弁護士は官邸前で戦争反対運動をしているのだが、デュアルユース技術詐取幇助は矛盾しているとの突っ込みも一応入れておく。

    その日から、ありとあらゆる在日系の企業から脅迫されたり、資料を持ち逃げされたりの日々が始まった。

    深田の運命やいかに・・・
    続く
    ※左翼、在日外国人で悪さをしているのは一部の人であり、全ての人ではありません。

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    第二回戦
    【IRS事件、中国スパイ事件サマリー】
    FBI被害者保護プログラムで保護された謎のJSF遠隔制御システム設計者、実名もあれなのでマイケル・コー(仮名)としておこうか。

    マイケルの設計するものは民間スペックの100倍から1000倍、私のような技術音痴でもお客さんに見せるだけで買ってもらえるという有り難い代物だった。なので、アルファアイティシステムの藤井一良と決別した後、特に問題なく物は売れ始めた。

    ところがだ、売れ始めたとなると、藤井は「全部自分が作った」と主張して、うちの会社を訴訟してきたのだ。

    さらに、預けた設計を持ち逃げしているのに、「保証金の意味は借金です」として訴訟してきた。

    梶原利之弁護士は、マイケル・コーの銀行口座を差し押さえ申請したのだ。

    鈴木清志裁判官は差押えの決定を下した。が、マイケルは銀行口座なんて持っていない。

    結論から言うと、藤井が差し押さえたのはマイケルの口座で無く、私の会社の私名義の口座だったのだ。
    私が雇った弁護士森川紀代はそのことに気が付きもせず、仮差押え異議申し立て事件で負けまくった。それどころか、元上司の裁判官に負けろと指示されたと泣き言を言ったのだ。

    私は彼女との契約を切った。
    裁判官と仲良くして勝ちと負けを与えてもらってきたような弁護士に仕事は頼めない。仕方ないので自力で裁判資料を読み解いた。

    {0E3EEDD9-DB60-4342-85D4-35994CEE6358:01}

    {FB862341-882D-4A2B-BFC3-AD670879360B:01}


    驚いたことに、マイケルの口座の代わりに差し押さえられた私の口座から引き出された金は、裁判所や藤井に支払われた訳では無く、三菱東京UFJ銀行の支店長田中靖士がどこかへ持ち去ったのだ。

    さすがに元金融機関勤めの私も度肝を抜かれた。これは金融機関としては大犯罪なのだ。

    それを証拠に、彼らは「差し押さえる名義と実際の銀行口座の名義が違うので払えない。同一性が確認できたら支払う」と陳述し、裁判所に金は出さないが私の会社の金だけ持ち去ったのだ。

    銀行口座は、口座名義人と本人の同一性が一致しなければならない。この三菱UFJ新宿中央支店の田中支店長は金融機関の掟破りの別人口座から金を抜き取ったのだ。

    もちろん、田中支店長も馬鹿では無いので、掟破りの見返りがあったのだろう。

    いやはや、銀行に金、預けられない時代だ。

    さて、深田萌絵の運命やいかに・・・

    続く

    しかし、どうやってマイケルと私の同一性を証明するのか聞いてみたいものだ。

    {C574DF0A-DBF2-4D35-82DA-C8A6398D83EC:01}



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  • 11/03/15--20:14: 第二回戦追記
  • 三菱東京UFJ銀行新宿中央支店の田中靖士支店長は、深田とマイケルの同一性が認められれば支払うとしている。


    {2B873553-6B7D-4175-A647-3DE6189823A9:01}

    そう、この銀行口座は別人の口座だと認めているのだ。

    なのに、田中靖士は裁判所の差押え命令に従ったフリをして、裁判所にも藤井にもお金を支払わずに、自分で私の口座から理由無くお金を引き出した。

    これは、金融機関至上最大の汚職事件となるだろう。

    深田萌絵の運命やいかに…

    続く

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    第三回戦
    【IRS事件、中国スパイ事件サマリー】
    三菱東京UFJ銀行による名前不一致のまま、差し押さえられた銀行口座は次の攻撃への布石でしかなかった。

    IRSの担当調査官ジョエイ・キャンベルは、東京地方裁判所がマイケル・コーの名前の下で差し押さえた私の銀行口座を指して、「米国人マイケル・コーは、日本に隠し口座を持っている証拠を掴んだ。東京地方裁判所に差し押さえられているだろう!」と無理やり私の会社、無論日本法人に税務調査をすると突きつけてきたのだ。

    なんだ、これは?
    深田の口座を米国人名で差し押さえたら、米国人が日本で口座持ってることになるのか?

    「あ!この手口は!!」

    思い出した。2012年、台湾総統選挙で馬英九総統が政敵蔡英文を落とす為にありとあらゆる汚職を探したが見つからなかったので、他人の銀行口座を蔡英文名義で差し押さえて「証拠を見つけた」と、捏造した証拠で蔡英文に無理やり税務調査と検察捜査が入ったのだ。そして、蔡英文は暫く姿を消した。

    「マイケル、ジョエイ・キャンベルの国籍は?」

    「こないだまで中国人だ」

    「なんで、中国人がIRSで働いてるの?」

    「オバマの政策で数千人の中国人がIRSで働いている」

    「ナント!」

    米民主党は言わずと知れた米中蜜月派。しかも、オバマ父と毛沢東は友達だ。東京地裁も中国人だらけだが、IRSまで中国人だらけとは・・・

    「ジョエイはなぜ馬英九と同じ手口を使ってるんだ?」

    慌ててジョエイ・キャンベルと馬英九のつながりをネットで調べた。
    馬英九といえば、中国上海疎開地時代に栄えた暴力団青幇の下部組織、仁社の組員。馬は香港生まれで、中国共産党ラブ、台中合併推進派。何のことは無い中国共産党から派遣されたビキニ姿で公務をこなす変なオジサンで、マイケルのことを目の敵にしている。

    ネットで出てきたのは、ジョエイ・キャンベルは馬が管轄するヘッジファンドの元ファンドマネージャー、マイク・ホンダ米下院議員のプライベート・ファンドマネージャーだということだ。

    「マイケル、ジョエイとマイクホンダの関係は何だ!?」

    「ジョエイがこの案件は、議員のお墨付きだと言っていた」

    「マイク・ホンダが裏で糸を引いているのか!?」

    どうして、アルファアイティシステムと取引で揉めただけで、マイク・ホンダまで出てくるのだ?
    そう思って、アルファアイティシステムの代理人梶原利之弁護士を調べると、梶原利之は海渡雄一弁護士の官邸前デモ活動仲間で、海渡といえば嫁が社民党の福島瑞穂だ。

    「なんだなんだ、福島瑞穂とマイクホンダといえば、従軍慰安婦友達か!!」

    福島瑞穂とマイクホンダの資金源と噂されている団体がカリフォルニアにある。
    『世界抗日戦争史実維護連合会』だ。
    福島みずほが従軍慰安婦プロモーションを始めた時にモデル慰安婦として派遣された女性はこの団体から出てきている。

    この連合会、実態は中国共産党だと噂されている団体だ。

    「なんだなんだ、なんでこんなことになっちゃってるんだ?」

    ドン引きする深田、マイケルがJSF計画に従事した為に中国スパイから襲撃されたという噂、まんざら嘘でもないのかもしれない。

    {4C8B430B-E375-4907-9759-2699F3C03447:01}



    深田萌絵の運命やいかに・・・

    続く

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    図解にして欲しいとの要望を受けて、図解にしました。


    中国スパイ事件に巻き込まれて五年、ようやく全貌が見えてきたところです。
      
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    【IRS、中国スパイ事件サマリー】

    銀行の支店長を言いなりにさせ、福島瑞穂とマイクホンダを操るこの(株)アルファアイティシステムってなんなのだ!?

    深田は元アナリストの血が騒いだ。この会社、分析してやる!!

    「バイトさん!法務局いってきて!」

    アルファアイティシステムの登記簿謄本と帝国データバンクの情報を取り寄せ、また衝撃の事実が分かった。

    「深田さんのおかげで二億円も売上が上がっちゃって、ありがとう!」
    と藤井社長が私にお礼を言ったにもかかわらず、帝国データバンクではアルファアイティシステムは年商一億円、利益三百万円程度と売上も利益も全く変わらず推移している。

    「なんだ?二億円増えていない。売上隠しか・・・」

    だったら、どこに隠してる?
    と、謄本を捲るとアルファアイティシステムの謄本が二枚出てきた。バイトさん、また重複して同じ資料とってきたな。ゆとり世代め。

    「おい、こけしちゃん。印紙代勿体ないから同じ謄本二つとらなくていいよ」
    深田がこけしヘアのアルバイトに声を掛けると、
    「萌絵さん、その二つは違うアルファアイティシステムです!」
    とふてくされた。
    「はあ?」
    手元の謄本をよく見た。そうだ、一部は日本法人、もう一部は米国法人の日本支店となっている。
    「米国デラウェア州ニューアーク市バークスデイル・プロフェッショナル・センター113番、アルファアイティシステム」


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    しかも、登記日を見ると日本法人設立の一年前、彼が18歳の時の会社だ。
    藤井は中国語は堪能だが英語は下手だ。その彼が18歳で米国法人設立?

    深田は頭を掻きむしる。
    ふと、メールボックスを見るとファンレターボックスに一通のメールが届いていた。

    「深田萌絵様 お困りのようですね。アルファアイティシステム中国法人を発見しました。http://www.alpha-it.CN です。中より」

    「中さんって、誰なんだろ?」
    という疑問を抱きながら、URLをクリックすると、アルファアイティシステム中国法人のウェブサイトが出てきた。
    そこには、藤井の写真と百名近い社員の写真が掲載されている。成功事例としての売上は日本法人の仕事しか掲載されていない。

    「年収一億の会社が100人のエンジニア抱えている?どう考えても人件費だけで5億円はかかるだろう。オフィスの家賃だってバカにならない」

    住所は南昌高新開発区。
    南昌といえば、解放軍の第二ミサイル部隊、大陸間弾道ミサイルを開発して1000基の核弾頭搭載ミサイルを日本に向けている場所だ。

    そこに高新開発区といえば、中国共産党のお墨付きが無いとオフィスを構えられない地域。

    藤井一良って、単なる同級生じゃなかったのか?

    そうだ、彼は理工学部、私は政経、本当なら出会わなかった二人が出会ったのは、金融工学の授業に彼が潜っていたからだ。
    彼は、授業中、私の前夫が翻訳したトレード本を読んでいたから仲良くなった。

    もしかして、その偶然の出会いから仕組まれていたということか!?

    続く

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    【中国スパイ事件サマリー】
    裁判構成↓
    保全事件 アルファアイティ → マイケル銀行口座差押 (前回の話。実際は深田名義の口座)
    異議申立 深田会社 → アルファアイティ  (今回)
    本訴   アルファアイティ → 深田会社  (今回)
    逆訴訟  深田会社 → アルファアイティ (詳細は別途)
    別訴   マイケル&エリ → 藤井一良(詳細は別途)
    国賠   深田会社 → 国&遠田真嗣  (今回)

    いわゆる泥沼。
    三菱東京UFJ銀行新宿中央支店の支店長田中靖士が引き出した私のお金を取り戻すべく、差押異
    議申し立てを行った。

    代理人は森川紀代弁護士。

    【保全事件敗戦】
    異議申し立ては法廷では無くて民事九部にある審尋用の小さな部屋で行われるのだが、この森川弁
    護士が裁判官い対して何も言わずに黙って俯きなので、深田が自分で自己弁護する始末に。

    「裁判官、この証拠見てください!」

    そう言って、棚橋知子裁判官の眼前に証拠を指し出したら、棚橋はおもむろに顔をそむけて「貴女
    の証拠は見ません!」と言った。
    チラと見ると、書記官戸谷多恵は中国語でメモを取っている。

    『ヤバい・・・、この裁判、なんかヤバいぞ・・・」

    深田は、嫌な予感がした。
    初めての裁判所だが、直感的に異常な雰囲気が流れてるのが分かった。

    棚橋は最後まで梶原弁護士にヘイコラして去り、梶原はボサボサに伸びた髪の間から勝ち誇った瞳
    を見せ、「おい、深田。ちゃんと書類くらい確認しろ!」と悪態をついて出ていった。

    【本訴敗戦濃厚】
    民事48部で開かれている本訴も同様だ。

    深田が遠田真嗣裁判官に証拠提出を申し出ると、
    「深田さん、証拠はこれ以上出さなくていいです!」
    と遠田は言うので、
    「なぜですか?」
    「証拠を出すと不利になるから出さないほうがいい!」
    と遠田は深田の証拠提出を頑なに拒んだ。

    もしや、と、思い訴訟記録を取り寄せると、やはり、提出したはずの上申書が記録から抹消されて
    いる。期日が始まる前に記録閲覧を申し出た時も、鈴木鉄治書記官が記録を破り取ったことを思い
    出した。

    『ヤバい。どんなにアルファアイティが悪いという証拠を出しても、裁判官と書記官に握りつぶさ
    れている』

    その日から、裁判所に提出する書類は二部用意して割り印した上で受領印をもらうようにしてから
    上申書の消失事件は収まった。裁判所を信用してはならないのだ。

    ある日、某情報筋からアルファアイティシステムがうちに10億円の請求をしようとしているとい
    う連絡が深田に入った。遠田真嗣は中共から派遣された工作員で10億円の損害賠償の判決準備を
    しているとの話だ。

    「もう、我慢ならん。国家損害賠償請求で、遠田を成敗する!」

    深田は、国家賠償法に基づいて「遠田さんが1000万円の訴訟で、10億円の損害賠償請求を認
    めようとしている」と国に賠償請求を求める訴状を提出した一時間後にある電話が入った。

    「深田さん、10億円ってなんで知ってるの?」
    中国で知り合った中国共産党員から突然連絡が入った。
    「え、10億円?」
    「だから、裁判官が10億円の判決出そうとしてるって国賠起こしたでしょ、誰に聞いたの?」
    「なんで知ってるんだよ!」
    そう言って深田は国際電話を切った。

    『三時間ほど前に提出した訴状の内容を、何故中国にいる中国共産党員が知ってるんだ?』

    すぐに深田は東京地裁に電話して「国賠の書記官お願いします!」と頼むと、「あ、すみません。
    深田さんの訴状、まだ受付にあってこの部署に届いてないから週明けにしてもらえます?」と担当
    書記官は応えた。

    ヤバい。
    訴訟受付から部署にすら届いていない訴状が、既に中共幹部の手元には届いている。
    東京地方裁判所の書類は殆ど紙媒体なので、ネット経由でハッキングしても訴状の内容までは読み
    取れない。
    ということは、東京地裁の内部にリアル工作員がうじゃうじゃいるってことか!
    そういえば、週刊現代ではおかしな裁判官特集が売れてるらしい。http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39467?page=7

    「マイケル、ヤバい」
    「なんだ?」
    マイケルは設計中か、面倒臭そうに深田を振り返る。
    「東京地裁は中共スパイがかなり紛れ込んでる」
    「なんだ、深田。そんなの見分けるの簡単だ」
    「え?どうやるの?」
    「針で刺して『イタッ』と言ったら日本人、『アイヤッ』と言えば中国人だ」
    深田は、マイケルの腕にボールペンをプスっと指すとマイケルは「アイヤ」と言って痛がった。
    因みにマイケルは元台湾人だ。

    社民党党首と組んだ弁護士に中共スパイ裁判官か。
    しかも、うじゃうじゃいる。

    ヤバいぞ、深田。
    深田の運命やいかに・・・

    続く

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  • 11/07/15--18:31: 第6回戦
  • 第6回戦 中国国家安全部の戦略

    【スパイ事件サマリー】

    「裁判所が工作員だらけなんて、聞いたことある?」 
    深田はため息吐いた。弁護士が極左、弁護士会は基本左、裁判官書記官が工作員なら、どう考えてもこっちに勝ち目はない。

    自衛隊の夜間飛行が差し止めたり、国民の土地を暴力団に差し押さえさせたり、最近の裁判所は迷走しまくっている事態を国は放置している。放置国家と呼ばれる所以だ。

    「深田、裁判所だけじゃないぞ。警察、検察もかなりの数の工作員がいる」

    マイケルはそう応えた。
    「なんで分かるの?」
    「米軍の仕事をしていた頃、米政府からの要請で江沢民の息子が管轄する中国科学院の顧問になった。それで、年に数回ほど中国で共産党幹部に講演なんかをしていたんだ」
    「その時、中国科学院に国家安全部のトップを紹介された」
    国家安全部は中国共産党直属の諜報機関で、海外での工作はここで計画が練られる。
    「そのトップが俺に語ったのは、中国国家安全部の計画で、中国人を日本に帰化させて警察、検察、弁護士、裁判所をコントロールするという壮大な計画だ。90年代に始まったその計画で、既に数万人を日本に送り込んだと自慢していた」
    「それいつ?」
    「ドットコムバブルの頃で、まだ俺が金持ちだった時かな」
    2000年の時点で数万人が送り込まれているなら、裁判所に工作員がうじゃうじゃいても不思議ではない。
    「でも、警察まで食い込めるかな?一応バックグラウンドチェックがあるから難しいんじゃない」
    「朝鮮総連ビル事件で、元公安警察長官が関わってるじゃないか。日本もクリーンではないな」
    確かに、言えてる。
    https://ja.m.wikipedia.org/wiki/朝鮮総連本部ビル売却問題
    「でも、これは朝鮮系の話だし」
    「何言ってるんだ。韓国の諜報機関は中国に協力してるだろ。LINEのサーバーは中国にあるんだぞ」
    「まさか、中国、韓国、北朝鮮の夢のコラボレーション…」
    確かに、日本で電子基板を作ろうとしても散々破壊工作に遭ってきたのだが、不況に喘いだ電子基板産業は殆どパチンコ業界に牛耳られている事態だ。
    その電子基板企業が悉く中国共産党に協力してるのも謎だったが、そもそも協力関係にあるなら何の不思議もない。
    「深田、中国工作員は面倒臭いぞ。金もあるし、送り込んでくる人員も何万人と用意できるからな」
    「ヤダァ!そもそも何でそんなのに狙われてるの?」
    マイケルは、「それは、俺がJSF計画に関わった天才だからさ」と応えて笑った。

    深田萌絵の運命やいかに…
    続く

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    あれは5年前だ。
    マイケルとの出会い。

    福島原発事故、津波被害が遭ったというのに、日本の技術が遅れている為に高解像度動画はリアルタイムに送れないので事故の様子を知ることすらできないと知った。

    更に、事故後の原発内部は高放射線下にあるので、放射線が電子にぶつかれば半導体チップがエラーを起こしてしまう。

    そこで思い出したのが、マイケルだ。半導体大手Intelの元社長に紹介された天才エンジニア。彼は、耐放射線チップ設計を開発したので米軍に採用された。

    原発事故の後、深田はすぐにマイケルに電話して投資の約束をした。それが全ての始まり。

    マイケル・コー。この名前は、FBI被害者保護プログラムでFBIから与えられた名前で本当の名前ではない。

    マイケルの会社は耐放射線チップ設計技術で台湾で株式公開を果たし、セルコンピューターと略式で呼ばれた技術の名前は一瞬世界に広まった。

    直後、彼の台湾オフィスは中国スパイに襲撃され、馬英九によってマイケルは投獄された。獄中で暗殺されそうなところ、現台湾立法院長王金平に助けられて米国へ亡命。FBIの保護下に入ったのだ。

    「だいたい、何故オフィスを襲撃されたの?」
    「だからJSFさ。統合打撃型戦闘機の開発」
    「マイケルのチップ設計が飛行機となんか関係ある?」
    「いまや兵器は殆どチップ制御だ。俺は、無人機用のリアルタイム動画伝送システム設計と放射線や電磁パルス攻撃を受けても壊れないコンピューターの設計に携わっていた。中共はそれを台湾経由で盗んだミラージュの設計に足せば、自家製無人戦闘機の出来上がりだと踏んだのさ」
    「それ、オーマイガー!な事態なんじゃないの!?」
    「馬英九は今でも俺を抹殺したい。中国国民党の実態は上海黄金時代に栄えた暴力団青幇(チンパン)。青幇の資金源は諜報活動による情報と兵器売買だ。国民党は、フランス製のラファイエット級フリゲート艦の技術、戦闘機ミラージュ2000の技術を中国共産党に売って稼いできた。その極みで、馬英九は俺が開発したJSF用のチップ設計を中共に売った金で国民党序列5位から1位になり、総統選に勝ったんだ」
    「兵器技術の密売って国際条約違反で捕まらないの?」
    「捕まるわけないだろ。証拠も証人も全て隠滅された。ラファイエットとミラージュの兵器技術転売にはフランスの政治家と中国共産党幹部が関わっていて、フランスの諜報員から台湾の軍人まで国際裁判の証人14人は殺された。そのうち一人は東京で暗殺されてる」
    「JSFは裁判にならなかったの?」
    「陳水扁元総統が台湾国内でも国民党の軍事技術転売汚職事件の捜査を進めようとしていた」
    「じゃあ、FBIの捜査にも協力してくれたのね」
    「ところがだ、馬英九が検察を使って陳水扁を汚職で投獄させたその日、FBIの捜査は打ち切られて事件を知る者は全員口を封じられたという結末さ」
    「オーマイガー!じゃあ、今、うちに厭がらせに来てるのは…」
    「台湾青幇グループ、中国解放軍と国安工作員、中国工作員化した朝鮮系と国防動員法で絡め取られた中国に所在する日本の中小企業だな」

    ゲゲゲ、もしかしたら、とんでもないのに投資してしまったのか。

    JSF技術取得は中国最大のターゲットだ。
    http://aviation-space-business.blogspot.jp/2012/02/f-35.html?m=1

    続く

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    【中国スパイ事件サマリー】

    「解放軍、中国国安工作員に朝鮮系工作員か…うちみたいな数人しかいない会社によくもこれだけ出揃ったもんだ」
    「いや、まだ登場してないビッグプレイヤーがいる」 
    マイケルは深田のため息を気にもせずにあっけらかんと答えた。
    「スパイのビッグプレイヤー?」
    「そう、ファーウェイだ。海外での中国の諜報活動には殆どファーウェイが絡んでる。CIA長官がキレたくらいだ」
    そう言ってマイケルはニュースを見せた。
    http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2013/12/post-3138_1.php
    「そんな、大企業がうちみたいな弱小企業に付き纏うかな。エリちゃん、共同研究先に全部電話してファーウェイ来てないか問い合わせてくれる?」
    「はい。分かりました」
    深田はエリに声を掛けた。この会社を始める時から手伝ってくれているスレンダー美女だ。

    ファーウェイ、中国名は華為。企業であって企業ではない。共産党直属企業なので、解放軍や国家よりも上位に属する。
    中国は、中国共産党>人民解放軍>政府 という構造になっているので、通常の企業は法律の下位だがファーウェイは中国の法律よりも上位だということだ。

    毛沢東は軍事力を強化する為に中国科学院を創立したが、鄧小平は工作活動を強化する道を選んだ。

    それらは鄧小平が好んだ言葉、「巨大中華龍唐興為」を組み合わせて、巨龍、大唐、中興、華為の名前を冠した四社を共産党直属の諜報機能を兼ね備えた企業として創立した。

    巨龍、大唐は倒産し、通信モジュールを取り扱った中興と華為は時代のトレンドに乗って成長を成し遂げた。

    「ファーウェイは共産党配下だが、日本に来るのはファーウェイグローバルから派遣された台湾人。青幇の構成員だ」
    マイケルが続ける。
    「えぇ?共産党スパイの中身が台湾人なの?」
    「本物台湾人ではない。青幇だと言っただろう。青幇は数百年の歴史がある暴力団で清王朝ですら討伐できなかった強力な暴力団だ」
    「青幇は日本が上海占領の時に協力したんじゃないの?」
    「戦時の青幇は、日本軍を助け、国民党軍を助け、共産党軍を助けた。三つの政府が戦えば、武器と敵軍情報の密売で、商売繁盛だからな」
    「青幇は戦後途絶えたんじゃなかった?」
    「青幇は戦後、共産党からの逆襲に遭って壊滅寸前まで追い込まれたが、蒋介石と組んで台湾占領に協力したんだ。残党は台湾で蘇り、国民党となった」
    「青幇が何故今さら共産党に協力を?」
    「儲かるからだ。青幇ビジネスは兵器売買と諜報活動だ。中国共産党は中国人を日本で諜報活動に当たらせる時に、中国人の立ち居振る舞いが悪過ぎて日本社会で警戒されることに気がついた。だから、中国大陸の血が濃くて日本文化の影響が強い台湾青幇を選んだということさ」

    確かに中国人に日本人のフリは難しい。

    「萌絵さん、大変です」 
    受話器を置いたエリが蒼ざめる。
    「何?」
    「共同研究先のN大三次元映像研究室にも、W大通信研究室にも、O大光学研究室にも全て弊社が訪問した一週間後にファーウェイが突然現れたそうです」
    「ぬ、ぬ、ぬなっ!?」
    「しかも、研究室に多額の寄付を積んだそうで、弊社との共同研究は白紙にしたいと」
    「ヤラれたか…」

    まさか、共同研究を始めようとしていた全ての研究室にファーウェイが現れていたとは。

    深田萌絵の運命やいかに!?
    続く

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    「どうしてファーウェイがうちの研究先を全て知ってるんだろ」
    「萌絵さん、アルファアイティシステムの藤井社長はうちの共同研究先の資料紹介したし、W大の研究室にも一緒に行ってましたよ」  
    エリは資料をチェックしながら深田の独り言に答えた。藤井はファーウェイと関係があるのか、そんな疑問が湧き上がる。
    「でも、どうして研究室なんだろう」
    「うちが受けた政府研究計画の衛星実験だ」
    マイケルがカフェラテを啜りながら深田を見た。
    「単なる動画伝送実験にどうしてファーウェイが興味あるの?」
    「衛星へのハッキングは解放軍最大のミッションだ。いいか次世代型の戦闘機は全て衛星による中央管制だ。中国が戦争を始める時の課題は衛星通信をいかに阻害するか。衛星を直接攻撃するか、衛星をハッキングするか2つに一つ」
    確かに、中国はここ数年ほど衛星攻撃兵器ASATの開発に躍起で、米国政府からの批判を浴びている。
    http://www.jiji.com/sp/zc?g=&k=201511/2015111000122&pa=f
    「衛星にハッキングなんてできるの?」
    「いいか、今回の衛星実験は普通の衛星通信ではない。普通の衛星通信ならデータリンクを利用するが、今回の衛星通信はコントロールリンクへのアクセスだ」
    「でも、動画を伝送するだけなら危険はないはず」
    「単なる圧縮動画伝送実験ではない。政府研究所のエンジニアが動画処理に必要なアルゴリズムを開発したと言ってただろ?」
    「あのイラン人の?そう言えば、プログラム貰って無いよね」
    深田はハッとする。イラン人は動画処理のプログラムもチップに埋め込みたいので提供すると言ってたのにいっこうに出して来ないのだ。
    「それと、政府研究所の人間が食堂でボヤいてただろ?情報収集衛星研究室に北朝鮮人が採用されたって」
    確かに、日本の政府研究所の衛星関連の研究室に悪の枢軸国から来たエンジニアが出入りしている事態はヤバい気もする。
    衛星の管理は総務省の管轄だが、日本の衛星利用は米国政府とシェアされている。ということは、アメリカの次世代型戦闘機が日本の領域を通る時には日本の衛星を利用する。
    「中国は日本に攻める時に、アメリカの干渉を防ぐ為に衛星を狙ってるってことなのね?」
    「確認の為に政府研究所に行こう」
    そう言って、マイケルと深田は政府研究所に向かった。

    研究所ではいつも通りイラン人が白い歯を見せて出迎えてくれた。
    「実は、中国スパイ企業ファーウェイが現れて今回の衛星実験を狙ってるんです。早く理事長に知らせた方がいいのでは無いでしょうか」
    深田は単刀直入に聞いた。
    「ス、スパイ?ハーッハッハ!深田さん、映画の見過ぎじゃないですか?世界大戦は終わって世界は平和なんですよ。それにファーウェイはいい会社です。開発が間に合わないから言い訳言ってるんでしょ、もっとマシな言い訳考えてよ」
    イラン人は腹を抱えて笑った。
    深田は何となく恥ずかしくなった。妄想だと言われたら、確かにその通りなのだ。
    「ところで、ミスターイラン。チップに組み込みたいと仰ってたアルゴリズムはいつ貰えるんですか。そろそろ出して貰わないと開発が遅れます」
    「そんなのいつでも出せますよ」
    「それは良かった。開発に間に合いそうで安心しました。実はこのスパイ事件をFBIに報告しようと思っていたんですが、協力は頂けないんですね」
    「協力するまでも無い。スパイなんていませんからね」
    最後、イラン人は怒り気味に答えた。

    帰りの新幹線、深田はマイケルに尋ねた。
    「言われてみれば、スパイとか気のせいかもね」
    マイケルはカフェラテを一口飲んで、「さぁ、それはどうかな」と答えた。
    東京駅では、エリが待っていた。
    「ハイ、マイケル。言われた通り大学に訪問したファーウェイ社員の名刺を貰いました」
    「よし、これからFBIに行くか」
    「ハァ?FBI?ここ、日本だよ」
    深田が目を丸くすると、マイケルはニヤニヤ笑ってタクシーに乗りこんだ。

    深田萌絵の運命やいかに…
    続く

    後日談だが、一カ月ほどしてイラン人は研究所から突然姿を消した。謎のプログラムと共に。

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    「すみません。実は、スパイによる衛星ハッキング事件について相談したいんです」
    中央警察で深田は受付に相談すると、『来たな、電波系め』と冷たい視線を感じた。

    「相談内容は何ですか?」
    「実は、政府研究所の衛星実験で衛星を丸ごとハッキングして、衛星管制型の兵器を乗っ取る準備をしてる人物がいて…」
    「実際に被害に遭ったんですか?被害者は誰ですか」
    「いや、まだ被害は無いし、事件になれば被害者は国民全員なんですけど、誰に相談したらいいですか?」
    「被害無いなら、被害届け出せないから意味無いですよ」
    とそっけなく突き返され五分ほどすったもんだ。
    「じゃあ、とりあえず刑事課へ」
    刑事課へ案内され、深田は衛星がハッキングされそうだと言うことを説明した。
    「深田さん、どうして衛星が狙われるんですか?」
    「次世代型の兵器は衛星管制だからです」
    「それで、どうして衛星が狙われるんですか?」
    「衛星をパソコンみたいに乗っ取れば、偽の指令を出せます」
    「どうやって乗っ取るんですか?」
    「衛星のコントロールリンクに不正アクセスすれば、できるんです」
    「それは、こちらの管轄ではありません。衛星って宇宙ですよね」
    「じゃあ、どこに相談したらいいんですか」
    刑事課での衛星とネットワークの重要性の説明だけで一時間ほど押し問答する羽目に。そもそも警察は情報セキュリティの知識が乏しいのか、この部署がいけないのかと周りを見渡すと『知能犯係』という札がかかっている部屋が見えた。
    「すみません、知能犯係に変わって貰えます?」
    と深田が聞くと、刑事課の刑事は喜んだ様子で知能犯部へと深田達を回した。ようは電波系だと思われているのだ。
    「どうも、知能犯係の者です」
    「実は情報セキュリティで最も重要な衛星へ不正アクセスして乗っ取るプログラムを送り込もうとしている中国スパイがいて…」
    「待って、僕ね、パソコンのことわからないんですよ。生活安全課に行って貰えませんか?」
    意外にも知能犯係に瞬殺断られた。
    「え?でも、ハッキングとかは知能犯じゃないんですか?」
    「深田さん、知能犯係ってね、頭がいい犯人じゃなくて、暴力を伴わない事件を扱う部署なんです」
    「ハッキングがダメなら、何の犯罪が仕事なんですか?」
    深田が食い下がると、
    「主にオレオレ詐欺です。けっこう忙しいんですよ」 
    と意外な回答が来て、深田は目を丸くした。
    『オレオレ詐欺、知能要りませんよね』
    エリは無言でこちらを見て、深田はこくりと頷いた。警察対中国スパイ、明らかに敵の知能が優っている。
    「あ、犯人は中国スパイと言いましたね。そうだ外事二課だ。外事呼びます」
    と更にたらい回しになった。区役所にいるのかと錯覚するくらいだ。

    桜田門から三名の外事警察がやってきた。
    桜田門勤めの刑事は、眼光鋭く、身体付きも中央警察の刑事とは格段に違った。

    陣内刑事は、「ファーウェイ」という言葉を聞いて顔色を変えた。

    深田は話を続けた。

    衛星実験に、イラン人が関わっていること、実験前に2ヶ月ほどイランに帰国していたこと、中国を経由していたこと、職員が情報収集衛星に北朝鮮人が混じっているとボヤいていたこと。

    エリが大学に訪れたファーウェイ社員の名刺を出すと、刑事が「アイウェイか…」と呟いた。

    「深田さん、お話はだいたい分かりました。また、何かあればご連絡ください」
    そう言って陣内刑事は深田たちを見送った。

    「萌絵さん、刑事さんがアイウェイに反応してましたよね。有名なんでしょうか」
    「さあ、私はスパイの話なんか警察でして、精神病だと思われてそうでヒヤヒヤしてそれどころじゃなかった」
    と深田はボヤいた。

    アイウェイか…
    確かに有名なのかもしれない。

    続く


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    「萌絵さん、大変です!」
    白いデスクと棚で統一されたオフィスで、エリが声を上げた。
    「なによ、毎日けっこう大変なんだけど」
    深田はブツクサ言いながら髪をかき上げる。

    三菱東京UFJ銀行の支店長は人の口座から勝手に金引き出すわ、アルファアイティシステムには設計盗まれるわ、共同研究先は中国スパイ企業が現れるわ散々な目に遭っている。

    「これ見てください」
    エリはパソコンの画面を指差した。
    「あの、大学に現れたファーウェイの人間、アメリカで指名手配だとニュースで出てます」
    「し、指名手配!?」
    深田は思わず息を呑んだ。

    {D5DEF891-9495-4E05-BE25-E5E468A5C5E2:01}


    ファーウェイのアイウェイが指名手配だという記事がネットで流れていた。
    「アイウェイって、大学に来たアイウェイ!?」
    まさかのまさかだが、大学に現れたのは米国政府が目を付けてるスパイ犯、ど真ん中の人間だったのだ。
    「萌絵さん。アイウェイって、あのアイウェイですよ!」
    二人は目を見合わせた。

    「どうして、変な外人マイケル、元株アイドル深田、ミスパイナップルの孫エリの三人しかいない会社に、指名手配中のプロ中のプロのスパイがわざわざ何の用事だって言うんだよ」
    トントン!とネイルで飾られた指先で深田はパソコンの画面をつついた。

    「ハハハ、指名手配のスパイなんて下っ端中の下っ端だろ。俺は米国最先端戦闘機のソリューション設計チームに選ばれ、江沢民が顧問になってくれと挨拶に来て、青幇首領がワザワザ殺しに来て、極め付けは台湾総統馬英九まで追い回しに来るんだぞ。スパイくらいで驚くなよ」
    マイケルはカフェラテをふーふーしながら答えた。
    エリは「いきなりラスボスだと、レベルアップする前に即死しそうですね」と深田に耳打ちした。
    「マイケル、せっかく名前も国籍も変えたのになんで未だに追われてるのよ。今、うちの会社は軍事と関係なく、100%コンシューマー!リアルタイム動画伝送技術で津波から国民を守り、3D技術で子供達を喜ばせる楽しい会社でしょ!」
    「しょうがないだろ。俺は天才なんだから」
    マイケルはチラと深田を見た。

    マイケルの設計する物は一般レベルの百倍から千倍のスペック。頭が良いのは間違いないが、臆面も無く自分を天才呼ばわりされると無性に腹が立つ。

    「だいたい、今、世の中に出回ってる技術はデュアルユースであることが多い。無人ヘリコプターだって、赤外線だって、軍事技術なんだぞ。脳足りんめ。俺は子供の頃から天才だが、お前みたいな凡人と違って天才の人生は大変なんだよ」
    マイケルはやれやれとため息を吐いた。

    深田は苛立ちを収めようと深呼吸していたところ、オフィスの電話が鳴り響いた。

    「萌絵さん、大変です!」
    「今度はなんだぁ!」
    「うちの取引先に、例のアイウェイがニュースの記事持って怒鳴り込みに来たそうです」
    「え、まだ日本にいるの!?」
    外事警察に通報したはずが、アイウェイはまだ国内にいるのか。
    「中国には政府が発行する公式偽パスポートがあるし、複数国籍を持つ工作員はいくらでもいる」
    マイケルはこともなげに言った。
    「萌絵さん、公式偽パスポートっていう言葉が存在すること自体が中国すごいですね」
    「そうだな、名前自体矛盾している」
    「そんな冗談よりも萌絵さん、この記事について取引先の部長が説明求めてやってくるそうですよ」
    エリが不安げに深田を見つめる。
    「説明と言われても、説明のしようが無いんだけど…マイケルどうしよう?」
    振り返ると既にマイケルの姿は見えなかった。
    「さすが、馬英九台湾総統の手から逃げ出した男だな」
    「そうですね。いつ消えたんでしょうね」
    エリが垂れ目の瞳でオフィスのドアを振り返った。

    深田萌絵の運命やいかに…

    続く


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