トップページ国際ニュース一覧“塀の中”のバンド グラミー賞にノミネート
ニュース詳細

“塀の中”のバンド グラミー賞にノミネート
2月13日 7時01分

“塀の中”のバンド グラミー賞にノミネート
k10010407631_201602130657_201602130700.mp4
アフリカ南部のマラウイにある刑務所では、受刑者たちが更生プログラムの一環として音楽活動を続けていて、このほど1枚のアルバムが制作されました。塀の中で奏でられるユニークな楽曲の数々は、アメリカ音楽界で最高の栄誉とされるグラミー賞にもノミネートされ、受賞するかどうか注目されています。
アフリカのマラウイ南部にあるゾンバ刑務所では、2008年から更生プログラムの一環として受刑者と刑務官たちがバンドを結成し、音楽活動を続けています。この活動が3年前、アメリカの音楽プロデューサーの目に留まり、60人の受刑者らが手がけた20曲がアルバムに収録されました。
アフリカ音楽特有の軽快なリズムとともに、窃盗や殺人など、みずからが犯した罪に向き合う受刑者たちの思いが率直に表現された歌詞が高く評価され、アメリカ音楽界で最高の栄誉とされる、ことしのグラミー賞のうち、海外の音楽を対象とした「最優秀ワールドミュージック・アルバム部門」にノミネートされました。
バンドのボーカルを務め、窃盗の罪で服役しているチコンディー・サランジェ受刑者(33)は、子どもたちには正しい道を歩んでほしいというメッセージを歌詞に込めたといいます。刑務所内の厳しい作業をこなしながらも音楽活動に熱心に取り組んだことで、模範囚と認められ、予定より早く、ことし7月に出所できることになりました。サランジェ受刑者は「世界のグラミー賞にノミネートされたことを誇りに思う。将来はミュージシャンになりたい」と夢を語っていました。
グラミー賞の発表は今月15日で、罪を背負いながら厳しい人生を歩む受刑者たちの奏でる音楽が世界に届けられようとしています。

関連ニュース

k10010407631000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ