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公開日:2005.06.22

負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。

(株)天神興産 [福岡] 遊技場、サウナ経営

民事再生開始申立 / 負債総額 約330億円

 (株)天神興産(旧・勝山産業(株)、福岡市中央区天神3−5−7、設立昭和54年3月、資本金4000万円、安東竜一社長、従業員250名)は6月21日、福岡地裁に民事再生開始手続開始を申し立て同日保全命令を受けた。申立代理人は木上勝征弁護士(福岡市、電話092−781−5558)。監督委員には吉岡隆典弁護士(福岡市、電話092−712−0266)が選任されている。負債は約330億円(大半は金融債務)。

 

天神興産は昭和24年4月の創業、48年頃からパチンコ店の経営に進出、54年3月勝山産業(株)として法人化した。北九州市内に「ライオングループ」の名称でパチンコ店8店舗、サウナ店「グリーンランド」を天神・中洲・小倉他で経営、平成15年7月期には年商約344億円をあげていた。

 しかし、平成1年11月天神ビル(本社)に約85億円、2年9月葛原店に約65億円を投じるなど、過去の積極的な設備投資で年商に匹敵する借入負担が財務を圧迫していた。こうした中、パチンコ店経営は同業間の競争激化で低迷、16年7月期は年商304億円にとどまり約1億円の赤字に転落、苦しい資金繰りが続いていた。

 そのため、不採算店を閉鎖するなど合理化策を実施する一方、金融機関に債権放棄を要請していたが、銀行から債権譲渡を受けた外資系サービサーが債権放棄に難色を示し、自主再建に狂いが生じたため民事再生による再建を決断した。

 なお、今年6月に勝山産業(株)から(株)天神興産に商号変更、小倉北区大手町から現在地に本社を移転している。また、安東社長は「パチンコ店は譲渡するなどで事業を縮小、サウナに特化することで再建したい。一般債権者への影響はほとんどなく、今後の事業再建に協力していただきたい」と話している。

 

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