【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の当局者は5日、記者団に対し、4回目の核実験を強行した北朝鮮に対する国連安全保障理事会の制裁決議をめぐる協議について、米中間の意見の隔たりが大きく採択まで時間がかかる見通しだと明らかにした。
同当局者は「協議が進行中であり、(米中間で)これまでの立場から進んだ共通分野やコンセンサスは形成されていないようだ。時間がもう少しかかる局面」と述べた。
これは安保理決議で中心となる米国と中国の間で、制裁の度合いをめぐり駆け引きが続いているという意味に受け取れる。
同当局者は「米中間協議のほかにも韓米、韓中による個別協議が続いており、安保理理事国として日本、英国、フランス、スペインなども中国の立場変化を導く多様な形での協議を進めている」と説明した。
また北朝鮮が8日から25日までの間の発射を予告した事実上の長距離弾道ミサイルも安保理決議に重大な影響を及ぼすとみられる。
同当局者は「北が長距離ミサイルの発射計画を発表したことにより、今の安保理協議にどのような影響を及ぼすのか意見交換がなされている」とした上で、発射動向が安保理決議の採択の時期や決議内容を左右するとの見解を示した。
さらに北朝鮮が予告通り長距離ミサイルを発射すれば、これまでの決議を受け、自動的に会議が招集され、どのような措置を採択するかが協議されると説明した。