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「日本人の50%は独身という時代が来る」 結婚しない「ソロ男」の実態に迫る

「日本人の50%は独身という時代が来る」 結婚しない「ソロ男」の実態に迫る

書籍『結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル』の出版を記念し、著者の荒川和久氏とライターの杉山豊氏が対談を行いました。そもそも「ソロ男」の定義とは何か? 「いつまでも結婚しない独身男性は、どういうイメージ?」ということを女性に聞くと「ニートでしょ」「貧乏でしょ」「コミュ障でしょ」「オ...

シリーズ
ディスカヴァー・トゥエンティワン > 結婚しない男たち・「ソロ男」を語る夜
2016年1月22日19時30分のログ
スピーカー
博報堂 ソロ活動系男子研究プロジェクト・リーダー 荒川和久 氏
ライター 杉山豊 氏
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「ソロ男」について語る夜がスタート

司会:荒川和久さん、そして杉山豊さんです。よろしくお願いいたします。 杉山豊氏(以下、杉山):男の話ですけど、女性が多い。 (会場笑) 荒川和久氏(以下、荒川):そうですね、こんなに女性が多いとは思ってなくて。もっと男くさい会場になるはずだったんですけど。 杉山:彼氏がソロ男で煮え切らないから来たんじゃないかなという気がしてるんですが。勝手に。 荒川:一応Facebook等で「こんな話しますよ」という、女性集客っぽいレジュメを出したのもあるんですかね。 杉山:なるほどね。僕が言うのもなんですけど、自己紹介されたほうがよろしいんじゃないですか? 荒川:『結婚しない男たち』という本を書かさせていただきました。兼、博報堂という会社で「ソロ男プロジェクト」をやっている荒川と申します。よろしくお願いします。 結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル (ディスカヴァー携書) (会場拍手) 杉山:僕は、同じグループの博報堂DYメディアパートナーズで働いておりまして。僕は日ごろ映画ライターをやっていて、ホラー映画とかアメコミ映画とかのイベントの司会もやるんですけれども。(荒川氏と)仲がよくて、たまたま呼ばれたんですけど。僕は既婚者で愛妻家なので、今日はたぶん対称を目指したんだろうなと思いますので(笑)。 荒川:そうです。彼は会社内外でも、話のテーマに合った服装をするので有名なんですけど、今日は何でその衣装なんですか? 杉山:今日は、もやもやっとしたことを表現したいなと思って。「朝から何でこんなおにぎり包む皮みたいな格好してるんだ」みたいなことも言われましたけど。 荒川:はい、じゃあ、さっそく「結婚しない男たち」ソロ男を語っていきましょうか。 杉山:ソロダンなんですね、ソロオじゃない。 荒川:ソロオじゃない。

ソロ男は貧乏でもコミュ障でもない

杉山:すごいですね、『結婚しない男たち』ということで。この本最初に読ませていただいた時に、結婚できない男たちじゃないんですね、と思ったんです。結婚しない男たち。 荒川:しない男たち。 杉山:「can’t」ではなくて「will not」なんですね。別に、帰国子女じゃないんですけれども。 荒川:強い意志。 杉山:強い意志ということなんですけれども(笑)。そもそものテーマなんですけど、ソロ男の定義といいますか、ソロ男とは何なのかということを。 荒川:皆さんはもうこちらの本は読んだ方いらっしゃいますか? (会場挙手) 荒川:半分くらいですね。本の内容とかぶる場合もあるかもしれないですが、一応お話させていただくと。「ソロ男とは?」という話の前に、そもそも「いつまでも結婚しない独身男性は、どういうイメージ?」ということをとくに女性に聞くと、このように言います。 「ニートでしょ?」「貧乏でしょ?」「オタクでしょ?」「コミュ障でしょ?」「引きこもりでしょ?」「マザコンでしょ?」と。「どこか人間的に欠陥があるんでしょ?」みたいに、たいがい言うわけですね。 杉山:言いますね。 荒川:要するに一言でいうと「キモいんです」と、たいてい出てくる。「40とか50で独身なのは何なの?」というところがあって。たいていこの一言で片付けられる。 杉山:そうですね。新入社員の女の子が来て、「結婚してないんだ、俺」と言われたら引きますよね。 荒川:(散らかった部屋で寝そべってゲームをする太った男性のイラストが映る)こういう人! こういう人をイメージするんだけど、ソロ男はこういう人ではない。それを今日言いたくて。 杉山:こういう人じゃない、と。 荒川:やっぱり、独身男性に対する変な先入観や偏見は多くて、ああいう人をイメージするんです。「ソロ男はニートじゃないですよ」「年金パラサイトでもないですよ」と。ちゃんと働いてるし、一人暮らしをしていて、親にも依存していなくて、自立している人たちをソロ男というんです。 (会場笑) 杉山:ちゃんとしてる人じゃないですか。 荒川:ちゃんとした人です。 杉山:ちゃんとしてるんですね。

独身男性とソロ男はイコールではない

荒川:「独身男性をソロ男というの?」と誤解されるんですけど、さっきも言ったように独身男性とソロ男はイコールじゃないです。例えば、親元で暮らしている独身男性はソロ男とは言わないです。一人暮らしをしてない、自立していないから。 杉山:あー、自立をしてないから。 荒川:あくまで、ちゃんと一人暮らししてないとだめなんです。 杉山:一人暮らしをしてないとだめなんですね、なるほど。それで、ちゃんとしてるということなんですね。何て言うんですかね、そういう珍しい生き物というか……。まずは、何でそれに注目したんですか? 広告会社の荒川さんが。 荒川:その前に、これ(ソロ男度診断)やっていいですか? 杉山:すみません、段取りがありました。すみません。 (会場笑) 荒川:「ソロ男度診断」というのがあって。本の中では設問の内容がバレないように、ごまかして書いたんですけど。要はこれくらい簡単な質問なんです。皆さんにやっていただきたいんですけど。 (会場に向かって)まず1番、「束縛をされたくない」。イエス、ノー、それからどちらともいえない。イエスの方。 杉山:「束縛をされたくない」、そうですね。 荒川:ノーの方。どちらともいえないという方いらっしゃいます? 杉山:全員イエス。 荒川:「1人の時間は必ず確保したい」、イエスの方。ああ、これはバラけますね。ノーの方、どちらともいえない。じゃあ、3番。これは「何かあった時にも誰かに頼らず、自分で何とかするほうだ」。イエスの方、ノーの方。どちらともいえない方。 はい。これですね、わかりやすく言うと、全部「イエス」と答える人がソロ男度が高いということなんです。1個でも「どちらともいえない」とかを挙げてる人は、ソロ男度ゼロです。「どちらともいえない」とか「ノー」が1個でもあった人は、ソロ男度が低いとかじゃなくてゼロです。ほぼない。 杉山:これ1番と2番はわかるんですけど、3番は……。けっこう難易度の高い生き方じゃないかなと僕は思うんですけど、どうなんですか? そういうことなんですか? 荒川:例えば、何か問題があったりとかピンチがあった時に、誰かに電話したりとか助けを求めたりとかしないで、全部自分でやる人です。 杉山:そういう人いる? 荒川:全部やろうとする人です、先に。先にやろうとするか、先に電話をするかが、この違いなんですよ。 杉山:もう1回。先に……? 荒川:何かあった時に、先に自分だけでやろうとするか、先に誰かに相談したりするかの違いです。この3番が大事なんです。 杉山:結果的に頼っちゃうけど、最初はまず自分だけでやろうとする人? 荒川:はい。結果的に頼ってもいいんですけど、最初は自分でなんとかしようとするかどうかがポイントで。 杉山:なるほどね。 荒川:本当は、正確にソロ男度を測るためには100問くらいやるんですけど。だいたいこれの最大公約数をとると、この3つの質問に全部「イエス」と答えていると(ソロ男度が)高いねということがわかったので、これにしてます。 杉山:女性陣はこれ覚えとくと、ボーイフレンドにやれますからね。 荒川:第3問目だけ覚えておいたらいいです。だいたいの男は、1番2番は「イエス」と答えるんです。本当はこれ(回答が)5段階なんです。「かなりイエス」か「まあまあイエス」かという話なんですけど。本当は「かなりイエス」が高いんですよ、ソロ男は。

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